【兵庫】高額請求の水道修理業者に賠償命令｜神戸地裁姫路支部

ぼったくり水道業者に対する集団訴訟の判決｜2025年3月19日（兵庫県）

水回りの修理で不当に高額な代金を請求されたとして、兵庫県姫路市などの住民が神戸市の水道修理会社に損害賠償を求めていた裁判で、神戸地方裁判所姫路支部は「依頼者の窮地や無知につけ込んで不必要な作業を行っていた」と指摘。
水道修理業者側に対し、約２９０万円の賠償を命じました。

姫路市や加古川市など兵庫県西部の４つの市と町に住む１３人は、２０２１年５月までのおよそ１年半の間、神戸市中央区の会社「町の水道屋受付センター」に トイレの詰まりや水漏れの修理を電話で依頼したところ、工事に訪れた協力業者が十分な説明をしないまま工事を行って、高額な代金を請求されたとして、神戸市の会社とその社長、それに６の協力業者に対し、あわせて３２０万円余りの損害賠償を求めていました。
２０２５年３月１９日の判決で、神戸地方裁判所姫路支部の池上尚子 裁判長は「依頼者の窮地や無知につけ込んで、不必要な作業を行い過大な代金を受け取っていて、違法な取り引きと認められる」などと指摘し、業者側に対し あわせておよそ２９０万円の賠償を命じました。
原告側の弁護団長の山崎省吾 弁護士は「ほぼ全面勝訴だ。困っている人たちにつけ込む レスキュー商法、ぼったくり商法を、撲滅するためにも 勇気付けられる判決だ」と話していました。

個人的に思うこと

全業種で言えることですが、「値段はいくらからぼったくりなのか？」と考えることがあります。
例え高額であっても、料金に見合ったサービスが提供されていれば問題ないと思っています。
結論として、「水道設備修理時のガイドライン」や「相場」を国や自治体がある程度示せばよいのではないかと考えています。
例えば、不動産仲介業では仲介手数料の上限が定められています。
これにより、不動産屋も上限いっぱいまでしか請求することがなくなりました。

また、１０年ほど前に川越シェフの店で「水が800円と高額だ」といったニュースがありました。
高級店や高級ホテルに行けば、ドリンク類は数倍の値段がするのが通常です。
ですが、このニュースでは川越シェフ側がかなりの批判を浴びて、表舞台から姿を消さざるを得ないほどの騒ぎとなりました。
ここで問題なのが「飲食店側が事前にキチンと説明していなかった」ことです。
お会計の際に、後出しで水代800円を請求したことがトラブルの原因です。
高い水でもいいのですが、必要かどうかは消費者側が判断することです。

水道修理業界も同様で、「きちんと事前に説明をしていれば問題がなかったケース」と「悪意があって高額請求したケース」があると思います。
どちらにしても、国のガイドラインとして相場や修理料金の上限を定めてしまえば、一般の方にも相場感が身につくのではないでしょうか。

とはいえ、自分自身の身を守るためにも知識を付けることは重要です。
水道屋に限らず、金融商品、車屋、保険屋、不動産屋、など営業が関わる業種に対しては即決をせずに周囲に相談するクセを付けましょう。
水道などのライフラインのトラブルであれば、すぐに直したい気持ちは痛いほどわかりますが、そこに漬け込む悪徳業者がいることを忘れてはいけません。

神戸では、以前から高額請求をする水道修理業者が話題になっていました。
悪質な業者は潰れてしまえばいいのですが、どの時代にも存在するものです。
他の地域でも起こりえることですので、『慌てた時こそまず相談』をするようにしてください。

水道修理比較&レビューでも、水のトラブルに関する無料相談窓口を設置しています。
※対応が遅くなることもありますがご容赦ください

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