みなさん、シャワーホースの交換を自分でされたことはあるでしょうか?
ボロボロになったままシャワーホースを使われている方も結構たくさんいらっしゃいます。
そこで、自分でシャワーホースを交換するための基本的な知識と手順をご紹介します。
プロの水道修理業者にお願いすることなく、自分で安全に作業を完了するためのステップバイステップガイドを詳しく解説していきます。
さらに、シャワーホースの交換のタイミングや、作業に必要な道具、交換費用に関する情報も網羅しており、初めてDIYにチャレンジされる方でも安心して取り組むことができます。
また、シャワーホースに関するよくある質問も掲載していますので参考にしてみて下さい。
シャワーホース交換が必要なタイミング
シャワーホースを交換すべきタイミングは実はバラバラです。
使い方や環境によって劣化のスピードが変わってくるからです。
一般的にはシャワーホースの耐用年数は5年から10年とされており、環境や使用頻度によって異なることが多いです。しかし、劣化のサインが現れると交換を考えるべき時期が来たといえます。
具体的な交換サインを覚えておきましょう。。
劣化のサイン | 具体例と詳細 |
---|---|
水漏れまたは錆 | ホースから水が漏れ始めたり、接続部分に錆が見える場合。 |
柔軟性の喪失 | ホースが硬くなり、使用中の取り回しが難しくなる場合。 |
経年劣化 | 設置から5年以上経過し、劣化の兆候が見られる場合。しわや変色などの外観変更も目安のひとつ。 |
シャワーホース交換目安は5年~10年
シャワーホースの寿命は通常5年から10年です。
この期間を過ぎると、ホースの素材が劣化しトラブルの原因となり得ます。
特に長期間にわたって高温や高圧にさらされることが多い場合、劣化をさらに早めることがあります。
5年を過ぎたら、定期的に見た目や手触りで確認し早めの対策が大切です。
水漏れしていたり錆が出ているとき
水漏れや錆は交換の最も顕著なサインです。特に接続部分やホースの折れ曲がった部分からの
水漏れはホース内や外側に錆が広がりやすく脆くなりやすいです。
放置すると、急に破裂して大きな水漏れを引き起こす可能性があります。
水漏れ跡や錆が見えたら、迅速な交換を強くお勧めします。
古くなってホースの柔軟性が失われたとき
ホースが古くなると、硬くなり曲げにくくなることがよくあります。
これによって使い勝手が悪くなります。
シャワーホースの柔軟性が明らかに欠けている場合は交換を検討してください。
シャワーホースの交換に必要な道具と材料
シャワーホースの交換をご自身で行う際には、いくつかの道具(工具)と材料が必要になります。
必要なものは事前に準備して、スムーズにかつ安全に交換作業を進めていきましょう。
交換の際に必要な道具や材料を詳細に説明していきます。
項目 | 詳細 |
---|---|
モンキーレンチ | サイズ調整可能で、さまざまなナットに対応可能 |
ウォーターポンププライヤー | より強いグリップが必要な場合に使用 |
新しいシャワーホース | 現在のものと同じ長さと形状を選ぶと安心 |
アダプター | 接続部分が合わなくても取り付け可能になる |
必須工具: モンキーレンチとプライヤー
まず、シャワーホースを交換するには、モンキーレンチとウォーターポンププライヤーが欠かせません。
モンキーレンチはサイズ調整が可能で、違うサイズのナットに適応でき非常に便利です。
また、ウォーターポンププライヤーは、より強力なグリップが必要とされる場合に特に役立ちます。
これらの工具が自宅にない方は、最寄りのホームセンターやAmazonなどのインターネットショッピングサイトで購入することができます。
一度購入しておけば、他のDIY作業にも応用できるので揃えておくと便利です。
モンキーレンチは1,000円以下、ウォーターポンププライヤーは2,000前後で購入できます。
必要な材料: 新しいシャワーホース
新しいシャワーホースを選ぶときは、現在使っているホースの長さと形状を確認してから適切なものを選定しましょう。
シャワーホースはメーカーごとでサイズが違うことあるため、購入する際には注意が必要です。
いま付いているシャワーホースと同じメーカーの商品を選べば問題ありません。
ですが、違うメーカーのシャワーホースを取り付けたいときもあると思います。
そのような場合は接続アダプターも購入しておきましょう。
アダプターはサイズが違う形状でも取付ができるようになる部品です。
これらの工具と材料をきちんと準備すれば、シャワーホースの交換が容易に行えます。作業が完了したら、必ず水漏れがないかどうか確認し、もし問題が見つかった場合はすぐに再調整を行ってください。これによって、後々のトラブルを予防することが可能です。
最後に、道具や材料の選び方、交換の詳細についてさらに詳しい情報が必要であれば、こちらのガイドをご覧いただくことをお勧めします。交換作業に関するプロのアドバイスが記載されています。
シャワーホース交換の手順
事前準備ができたら、いよいよシャワーホースを交換していきましょう。
必ず守って欲しい点は、水道の元栓を閉めてから作業を行う事です。
シャワーホースの交換は、止水栓を閉めなくても作業をすることは可能ですが、安全の為にも水道設備を触る際には元栓を閉める癖を付けておいてください。
古いホースの取り外し方
まず最初に、古いシャワーホースを取り外す手順から始めましょう。
- 水道の元栓を閉めます。(時計回りにいっぱいまで回す)
■参考記事:止水栓のある場所と止水栓の形状 - 次に、ウォーターポンププライヤーやモンキーレンチを使って、シャワーヘッドとホースの接続部をゆっくりと左に回して緩めていきます。取り外す際には、接続部を傷めないために工具を緩やかに使うのがポイントです。
- 最後に、古いホースを完全に取り外した後、接続部分に付着している汚れや錆を、古い歯ブラシを使って丁寧に掃除してください。この掃除をすることで新しいシャワーヘッドが目詰まりすることを防げます。
新しいシャワーホースの取り付け方
次に新しいシャワーホースを取り付ける手順について説明します。
基本的には取り外しの逆の手順で進めていけば問題ありません。
- まず、新しいホースに付属しているパッキンを正しく取り付けます。
パッキンの取り付けを忘れると確実に水漏れします。 - ホースにシャワーヘッドにしっかりと取り付け、もう一方を蛇口(混合水栓)に取り付けます。
このときは、ホースを手で慎重に回しながら接続部分に確実に取り付けましょう。
モンキーレンチで増し締めする際は、締め過ぎないように注意です。 - シャワーホースの取り付けが完了したら、水道の元栓を開け、水漏れがないかを確認します。
もし水漏れが確認された場合には、工具を使用して接続部分の締め付けを調整してください。
いかがでしょうか?思いのほか簡単だったかと思います。
一番の難関はシャワーホースの接続部のサイズや形状が合わない時です。
アダプターを使えば取り付け可能ですが、アダプターも適切なものを選ぶ必要があります。
どうしてもわからない場合は水道屋さんに相談してみましょう。
シャワーヘッドのみを交換する手順
近年では様々なシャワーヘッドが販売されています。
例えば、節水シャワーヘッドや塩素除去ができるシャワーヘッドです。
「シャワーヘッドを交換したいけれどホースは交換しなくても大丈夫!」といった場合は、シャワーヘッドだけを交換することも可能です。
シャワーヘッドのみを交換する手順を解説します。
古いシャワーヘッドの取り外し方
シャワーヘッドの交換はDIY初心者でも比較的容易に行えます。
まず初めに古いシャワーヘッドを取り外す手順をお伝えします。
- 念の為、最初に止水栓をしっかりと閉じてください。
- シャワーヘッドを取り外す際、接続部分にタオルまたは柔らかい布を巻きつけてモンキーレンチを使って左に回します。このとき、力を入れ過ぎないよう注意してください。力が強すぎると部品を損傷する可能性があります。
- 古いシャワーヘッドを外したら、接続部分に残った水垢や汚れを歯ブラシできれいに掃除しましょう。
歯ブラシを使って丁寧にこすることでトラブルを防ぎます。
新しいシャワーヘッドの取り付け方
次に、新しいシャワーヘッドを取り付ける手順について説明いたします。
- 新しいシャワーヘッドを箱から取り出します。
メーカーが異なる場合は適合するアダプターを準備します。(商品によってはアダプターが同梱されていることもあります) - シャワーホースとヘッドの接続部分にパッキンを入れます。
- 次に、シャワーヘッドをシャワーホースに接続します。
初めは手で締めていきましょう。回らないとこまできたら最後にモンキーレンチで軽く増し締めしましょう。 - 取り付けが完了したら、止水栓を開き水が漏れていないか確認します。
もし水漏れが見られる場合は、接続部分を再度チェックし適切に締め直してください。
トラブルシューティング
トラブル | 対策 |
---|---|
水漏れが止まらない | パッキンが正しく設置されているか確認し、再装着する。必要に応じて新しいパッキンを用いる。 |
接続がゆるい | ネジ山を確認し正しい向きで締め直す。よくあるのが斜めにナットが入っているとき。 |
新しいシャワーヘッドが合わない | 接続部分が合わない時はアダプターを購入しましょう。 |
シャワーヘッドを自分で交換することは、それほど難しい作業ではありません。
ただし、取り扱い説明書やメーカーのガイドラインをきちんと確認して、適切に行うことが重要です。
もし不安であれば、水道修理業者に依頼するのもひとつの手です。
新しいシャワーヘッドの選び方
シャワーヘッドの選び方は重要です。
水圧調整機能が付いているものや節水タイプなど、さまざまな商品があります。
特に水圧が弱い地域にお住まいの場合は、水圧改善タイプのシャワーヘッドを選ぶことでかなり快適になります。
機能 | 詳細 |
---|---|
節水 | 節水効果の高いものでは約35%もの節水が可能 |
塩素除去 | 水道水に含まれる塩素(カルキ)を除去し、髪に優しい水を使える |
美容効果(ミスト機能など) | 毛穴の中の汚れまで落とすことができる |
手元の止水ボタン | 手元で水の出し止めができる |
角度調整 | シャワーヘッドの向き(角度)を自由に変えられる |
水圧UP | ヘッド部分で水圧をUPすることが可能 |
シャワーホースを交換する費用相場
シャワーホースの交換はDIYで行うことが可能ですが、気になるのは費用かと思います。
材料費や工具費等、具体的な費用を確認していきましょう。
まず、基本的な費用は以下のようになります:
項目 | 費用相場 |
---|---|
シャワーホース | 1,000円~3,000円 |
シャワーヘッド | 2,000円~40,000円 |
ウォーターポンププライヤー | 1,800円~3,000円 |
モンキーレンチ | 700円~1,800円 |
アダプター | 500円~800円 |
新しいシャワーホースやシャワーヘッドの価格は、製品の機能やデザインによってかなり違ってきます。
購入前にしっかりと比較をすることが大切です。特にミラブルやリファなど美容効果の高いものは十倍近いか買うになります。自分に必要な機能のみついたシャワーヘッドを選びましょう。
また、主要な工具は初めてDIYを行う場合、一度の購入で今後も長く使用できるので非常にコストパフォーマンスが良いです。
DIYで交換したときの費用
自分でシャワーホースを交換した際の目安は【5,000円~50,000】です。
この差は、材料であるシャワーヘッドの差になります。
費用を抑えたい場合は、3,000程度のシャワーホースセットを購入すればトータル5,000以下で交換することも可能です。
水道修理業者に依頼したときの費用
シャワーホースを水道修理業者に依頼する場合の費用は、材料費以外に出張費や工賃が必要になります。。
ですが、自分の作業スキルに自信がない方や時間がない方は、専門の業者に依頼する選択肢もあります。
内訳 | 費用相場 |
---|---|
シャワーホースの材料費 | 3,000円〜50,000円程度 |
基本料金 | 5,000円〜8,000円程度 |
交換作業費 | 5,000円〜10,000円程度 |
出張費 | 無料〜5,000円程度 |
水道修理業者に依頼する場合に注意すべきは、事前に複数の見積もりを取り適正な価格を確認することです
。
後から使い費用を請求してくるような悪質な業者も存在していますので、事前に見積を提示してくれる水道屋さんを選びましょう。
シャワーホース交換時の注意点
シャワーホースを交換する際には、後で後悔しないように事前にいくつかの重要な注意点を頭に入れておきましょう。
適切なホースの長さを確認しておく
交換するシャワーホースの長さは非常に重要です。
長すぎるホースは使いづらく、余分なスペースを取ってしまいます。
一方で、短すぎると必要な範囲に水を届けることが困難になります。
一般的な規格は1.5mから2.0mですが、家庭のシャワーの高さや使用頻度を考えて決めるとよいでしょう。
特に、家族全員が使いやすい長さを選ぶことが大切です。
水漏れはしないか必ずチェック
新しいホースへの交換が完了したら、水漏れがないかしっかりと確認してください。
繋ぎ目からちょろちょろ水漏れしているようなケースもあります。
ホースの材質やメーカーに注意
シャワーホースはさまざまな材質やメーカーが存在します。
特に、購入時には意識して選ぶことで長く使用できます。
例えば、ステンレス製のホースは耐久性が高くおすすめです。
また、特定のメーカー同士でないと互換性がない場合もあるため、事前にメーカーの仕様を確認することを忘れないでください。
シャワーホース交換に関するよくある質問
まとめ
シャワーホースの交換は、工具さえあれば初心者でも簡単に行える作業です。
特に水漏れや錆、硬化などの問題が発生した場合は交換のサインです。
費用面ではDIYの方が安価ですが、水道修理業者に依頼すると確実に交換できるので安心です。
交換後は必ず水漏れの有無を確認しておきましょう。
水道屋さんに関する体験を教えて下さい