排水枡の詰まりで27万円かかりました。ぼったくりでしょうか?

排水枡の詰まりで27万円かかりました。ぼったくりでしょうか?
ご相談内容
(排水詰まりの症状で)少し待てば流れたのですが、心配なので問い合わせをしました。
結局自分で調べたところ、優しく自分でワイヤーを通せば何ともなく治ったような状態でした。
ぼったくりでしょうか?
他のメーカー確認したところ6万円で済んだと言われました。
すごく気の毒だと言われました。
(修理に来た業者に)非常に大変なことだとすごく言われて、ノズルのついた機械入れたり大騒ぎでした。
ローンの支払いを 進められて払えばいいとも言われました。
それは断ったんですけど。
ぼったくりかどうかは2つの視点で考えましょう
かっぱさん排水詰まりで27万円はかなり高額ですね…。
ただし、お家が大きくて大掛かりが必要な作業であったなら、このような費用になることもあります。
そこでまず考えるべきは「必要な作業であったか」「適正な費用か」の2つの視点です。
以下で解説します。
本当に必要な作業であったのか?
水まわりの修理の際によくあるぼったくりの手口が「不必要な作業を行う」ことです。
相談者様がおっしゃられているように、そこまでひどい詰まりではなかったのに大掛かりな作業が必要と言われ高額な作業になってしまうことは往々にしてあります。
ですが、ご相談者様としては排水が普通に流れればそれでよかったのではないでしょうか。
これは営業職がいるような会社(引っ越し屋さんや不動産屋さん)にはよくあることで、売上至上主義(売上げを上げれる人が褒められる)が原因と考えています。
大掛かり作業ほど大きな売り上げになるからです。
ここで大切なのは「しっかりとお客様に説明を行っていたのかどうか?」です。
【10年間は詰まらないようなレベルまでキレイにするのか?】それとも【ある程度、水が流れるような措置をするのか】など、どこまでの作業が必要かはお客様のお財布の状況や住み続ける期間によっても変わってきます。
このような選択肢を聞き出し、お客様の理解や同意を得たうえで進めた作業であれば問題ないのですが、水道修理の知識がないお客様とわかったうえで修理スタッフが独断で話を進めてしまうケースがあります。
このようなキチンとした説明をせず高額な作業を進めてしまうことが問題だと思います。
本当に必要な作業であったのかを第三者に確認してもらうためにも、即決はせずに複数の水道屋さんで見積もりを取ることが大切です。
また、自衛のために作業前に排水桝やつまりの状況を動画で撮影しておくこともおすすめです。
見積内容は適正な費用が記載されているか?
実際に必要な作業であったとしても、相場の何倍もの費用が請求されるケースもあります。
水まわりの設備は頻繁にトラブルがおきるようなものではありません。
そのため、修理の相場感は一般の方にはわからなくて当然です。
そのようなことを逆手にとり、「どうせバレないだろう」と高額な請求をする悪徳業者も存在しています。
特に個人や数人程度で運営してい小規模な水道修理業者に多い手口です。
このような高額請求を防ぐためには、やはり相見積もり(複数の会社で見積もりを取る)ことが重要になってきます。
ぼったくり業者がよく使う言葉に気を付けて
業種を問わず、言葉を巧みに使い顧客の心理を誘導するような手法は世の中にたくさんあります。
特に水のトラブルは突然発生することが多く、心の準備ができていない方も多くいらっしゃいます。
騙されない為にも以下のようなケースに当てはまったら、即決せずに時間を置くか、第三者に相談しましょう。
| 言い回し・言葉 | 業者の狙い |
|---|---|
| 今すぐやらないと大変なことになる | 不安を煽ることで平静を失い、正常な判断ができなくなる |
| 絶対に後悔しますよ | 喪失感や不安感を与えることで頼らせようとする |
| 今だけ安くします | お得感を感じさせることで了承を得る(もともと高く設定された料金から値引きしただけ) |
不安・恐怖・緊急性など、心理をコントロールするような言葉には本当に注意してください。
おかしいと感じたら、セカンドオピニオン的に他社へも相談してみましょう。
今からでもできること、今後のアドバイス
27万円掛かった作業が他社では6万円程度と聞いてしまうと、モヤモヤした気持ちになるのは当然です。
少し労力は掛かってしまいますが、このモヤモヤを解消するために今からできることもありますのでご紹介します。
クーリングオフをして返金してもらう
消費者を守るために「クーリングオフ制度」が法律で定められています。
これは、ご相談者様のように「正常な判断ができないようなときに結んだ契約は無効にできる」制度です。
ただし、いくつか条件がありますのでご注意ください。
契約書を受け取った日を起点として8日以内の通知が必要となります。
※電話をして来てもらう形の水道屋さんは、基本的に「訪問販売」に当てはまります。
ただし、電話口で「蛇口交換をして欲しい」等のハッキリしたやり取りが成立している場合はクーリングオフ適用外になることもあります。
※逆に自分でお店へ出向いて、お店で契約した場合はクーリングオフ適用外になることもあります。
返金されない場合や相手先からなにも反応がない場合は、近くの消費生活センターへ相談してください。
相談員の方から相手方へ連絡を入れ、対応してくれます。
相談する際に、業者から言われた「大変なことになる」と焦らせられた旨もお伝えいただくとよいと思います。
水まわりの修理をするときは相見積もりを
水道修理業界は参入障壁の低い業種です。
給水装置や排水装置の資格を取り、水道局へ指定工事店登録をすれば開始できます。
※資格もなく工事店登録をしていないような業者も存在しています。
水道修理業者の技術や信頼性はピンキリですので、必ず複数の水道屋さんから見積もりを取ることがおすすめです。
引っ越し業者なんかも同様です。
最後に
排水詰まりで27万円はかなり高額です。
ご相談者様は大変な想いをされたと思います。
この業者がぼったくりだったのかは状況が見えない部分もありますので回答はできないのですが、納得がいかないことも含めクーリングオフ制度を利用して返金を求めていただければと思います。
ここでご相談いただけたことで、他の方への注意喚起にもなると思います。
体験談をご投稿いただきありがとうございました。










水道屋さんに関する体験を教えて下さい