ウォシュレットの電源が入らない時の原因と解決方法【完全版】

ウォシュレットの電源が急に入らなくなってお困りですか?
「ウォシュレットが動かない」といったとき、実はご自分で簡単に解決できるものもあります。
そこでこの記事では、ウォシュレットの電源が入らない原因の特定と、自分でできる復旧方法まで順序立てた対処法をお伝えします。
さらに、TOTO・INAX・パナソニックなどメーカー別の特徴的なトラブルと、修理費用の目安もご紹介。
「取り敢えず原因を特定したい!」方は1分解説をご覧ください。
より詳しく知りたい方は下記へと読み進めてください。
時短で読みたい方向け|1分解説
- ウォシュレット本体の電源ランプが点いているか確認
- 電源ランプが点いていないときはブレーカーやコンセントを確認
- 電源ランプが点いているときはリモコンの電池を交換してみる
- それでも直らないときは、メーカーか水道修理業者へ連絡
- 5年以上使用しているウォシュレットは、修理より交換のほうがコスパが良い
目次
ウォシュレットの電源が入らない原因を特定しよう

ウォシュレットが動かないときは、まず本体の電源ランプをチェックしましょう。
ウォシュレットが通電しているかどうかで、原因が特定できます。
以下で詳しく解説していきますね。
本体の電源ランプが点いていない時の原因
本体の電源ランプが全く点いていない場合、電力供給に問題がある可能性が高いです。
とゆうかウォシュレットに電気が来ていません。
となると、確認するべきところはウォシュレットから住宅側の通電状況です。
例えば、よくあるのが「電源ランプがコンセントから抜けていた」なんてケースです。
このケースでは電源ランプを差しなおすだけで解決です。
以下で考えられるケースを紹介します。
コンセントからプラグが抜けている
最も多い原因の一つが、単純にコンセントからプラグが抜けていることです。
掃除の際や何かの拍子にプラグが緩んでしまうことがあります。
便器の後ろ側や壁際のコンセントを確認してみましょう。
プラグがしっかりと差し込まれているように見えても、実は接触不良を起こしている場合もあります。
一度プラグを抜いて、再度しっかりと差し直してみてください。
漏電によりブレーカーが落ちた、保護機能が働いた
ウォシュレットは水回りの電気製品のため、漏電保護機能が働いてブレーカーが落ちることがあります。
分電盤を確認して、トイレ内の電気回路のブレーカーが落ちていないかチェックしてください。
特に古いウォシュレットや、水漏れが発生している状況では、安全のために漏電ブレーカーが作動することがあります。
この場合は感電する危険性があるため、水道業者にご相談いただくことをおすすめします。
電源コードが断線している
長年の使用により、電源コードが劣化や断線を起こすことがあります。
特に便座の可動部分近くやコード が曲がりやすい箇所で断線が発生しやすいです。
電源コードはカバーの中で断線していることもあり、一見わからないこともあります。
もし、電源コードに明らかな損傷が見られる場合は感電の危険があるため、触らずに電源を切り速やかに専門業者にご依頼ください。
ネズミが電源コードをかじってしまうケースも稀にあります。
本体の電源ランプは点いている時の原因
電源ランプは点いているのに機能しない場合、ウォシュレット本体には電力が供給されているが、操作系統に問題がある可能性が高いです。
リモコンボタンの危機が悪くなったり、電池切れなどです。

ウォシュレットの電源ランプの状態
- ゆっくり、または不規則な点滅
故障の可能性があります。
凍結防止モードがONになっていると点滅することがあります。 - 高速点滅(1秒間に5回程度)
長期間の使用による点検時期のお知らせです。
故障ではありませんが点検を検討しましょう。 - 点滅パターン
機種によって意味が異なる場合があります。
取扱説明書で確認するか、メーカーに問い合わせてください
リモコンの電池が切れている
最も簡単に確認できる原因がリモコンの電池切れです。
リモコンのディスプレイ表示が薄くなっていたり、ボタンを押しても反応が悪い場合は電池交換を試してみましょう。
多くの場合、単3電池または単4電池を使用していますが、機種によって異なりますので取扱説明書で確認してください。
新しい電池に交換後、リモコンの時計設定なども初期化される場合があります。
操作パネルのボタンが効かない
便座側の操作パネルのボタンが反応しない場合、ボタンの接触不良や内部の配線トラブルが考えられます。
複数のボタンを試して、特定のボタンだけが効かないのか、全てのボタンが効かないのかを確認してください。
水滴や汚れがボタン周りに付着している場合は、乾いた布で清拭してから再度試してみてください。
ただし、水気のある布での清拭は避けてください。
基盤や回路の故障
上記の簡単なチェックでも解決しない場合、ウォシュレット内部の制御基板や電子回路の故障が疑われます。
これは一般の方では修理が困難な部分です。
制御基板の故障は、長年の使用による劣化や、電圧の変動、湿気などが原因となることが多いです。
この場合は、メーカーサービスや水道修理業者による診断と修理が必要になります。
症状 | 主な原因 | 対処の難易度 |
---|---|---|
電源ランプが点かない | 電力供給の問題 | 簡単〜中程度 |
電源ランプは点くが操作不可 | 操作系統の問題 | 簡単〜困難 |
ウォシュレットの電源が入らない時の対処法

ウォシュレットの電源が入らないトラブルは、実は簡単な対処法で解決できることがあります。
原因が特定できたら、まず試していただきたい3つの基本的な対処法をご紹介します。
これらの方法を順番に試すことで、シンプルなトラブルなら解決できます。
ブレーカーの確認とリセット方法
ウォシュレット本体の電源ランプが点いていなかった場合、最初に確認していただきたいのが電気系統のトラブルです。
ウォシュレットは水回りの電気製品のため、漏電や過電流により安全装置が働くことがあります。
まず分電盤(ブレーカーボックス)を確認してください。
分電盤の中にはたくさんのブレーカーのスイッチが並んでいますが、トイレのブレーカーを探してください。
確認箇所 | 確認方法 | 対処法 |
---|---|---|
メインブレーカー | スイッチが「入」の位置にあるか確認 | 落ちている場合は「入」に戻す |
子ブレーカー(トイレ用) | トイレ用の回路ブレーカーを確認 | 落ちている場合は一度「切」にしてから「入」に戻す |
漏電ブレーカー | 漏電遮断器のスイッチ位置を確認 | 作動している場合は漏電がないことを確認してからリセット |
頻繁にブレーカーが落ちる場合は、必ず電気工事業者に相談してください。
漏電は火災の原因にもなる危険な状態です。
無理に復旧させず、専門家の点検を受けることをおすすめします。
電源コードを抜き差しする
次に試していただきたいのが、電源コードの抜き差しによるリセット作業です。
電源ランプが抜けかけていたり、ホコリで通電しにくくなっているのを解消します。
プラグを差し込む際は、奥までしっかりと差し込むことが重要です。
接触不良による電源トラブルやホコリによる発火を防げます。
リモコンの電池を交換する
ウォシュレット本体の電源ランプが点灯しているのに操作できない場合、リモコンの電池切れが原因のことが多いです。
特に壁掛けタイプのリモコンは、見落としがちなポイントです。
電池交換の手順をご説明します。
リモコンタイプ | 電池の種類 | 電池寿命の目安 |
---|---|---|
壁掛けタイプ | 単3形アルカリ乾電池 2本 | 約1〜2年 |
携帯タイプ | 単4形アルカリ乾電池 2本 | 約6ヶ月〜1年 |
一体型タイプ | 電源プラグ | – |
電池交換の際は、必ず新しい電池を2本同時に交換してください。
1本だけ新しい電池を使うと、電力供給が不安定になったり液漏れなど、かえってトラブルの原因となることがあります。
電池交換後は、リモコンの液晶画面が表示されるか、操作ボタンを押した際に反応があるかを確認してください。
正常に作動すれば、ウォシュレットの基本機能が使えるようになります。
これらの3つの対処法を試しても電源が入らない場合は、内部の電子部品や制御基板の故障が考えられます。
そのような場合は、メーカーか水道業者へ相談しましょう。
内部基盤や部品の故障はメーカー対応になる

ウォシュレットの電源トラブルで、コンセントやブレーカー、リモコン電池を確認しても解決しない場合は、本体内部の基盤や電子部品の故障が原因の可能性が高くなります。
私の経験上、このような内部故障は個人での修理が困難で、メーカーへの修理依頼が必要になるケースがほとんどです。
電化製品は、自分で分解してしまうとメーカーほしょが受けられなかったり、発火のおそれがあるため分解修理は避けるべきです。
内部故障の主な症状としては、電源ランプが全く点灯しない、操作パネルのボタンを押しても反応がない、異常な音がするといった現象が挙げられます。
ブレーカーや電池に問題がないのであれば、メーカーへ相談しましょう。
メーカー修理は高額になることも
ウォシュレットの内部部品や基盤の修理費用は、部品代と作業工賃を合わせて15,000円から40,000円程度が一般的な相場となっています。
特に制御基盤の交換が必要な場合は、部品代だけで20,000円を超えることも珍しくありません。
修理内容 | 費用目安 | 作業時間 |
---|---|---|
制御基盤交換 | 25,000円~40,000円 | 1時間 |
電源ユニット交換 | 15,000円~25,000円 | 1~2時間 |
操作パネル交換 | 20,000円~35,000円 | 1~1.5時間 |
さらに、メーカー修理では出張費や診断料が別途発生する場合があり、実際の修理費用はより高額になる可能性があります。
また、部品の在庫状況によっては修理完了まで数日から1週間程度かかることもあるため、その間はウォシュレット機能が使用できない状況が続きます。
5年以上使用したウォシュレットなら買い替えたほうがコスパが良い
私がお客様にアドバイスする際、購入から5年以上経過したウォシュレットの場合は買い替えを検討することをおすすめしています。
理由として、修理費用と新品購入費用の差額が小さいことが挙げられます。
同じような金額で修理をするのなら、新しいウォシュレットに交換したほうが今後の故障リスクを下げられます。
例えば、30,000円の修理費用がかかる場合、同じ予算で新しいエントリーモデルのウォシュレットを購入できることがあります。
新品であれば保証期間も付いており、最新の節水機能や衛生機能も利用できるメリットがあります。
また、5年以上使用したウォシュレットは、今回修理しても別の部品が故障する可能性が高くなります。
このようなことから、長期的な視点で考えると買い替えが経済的です。
ただし、購入から3年以内の比較的新しいウォシュレットや、高機能な上位モデルの場合は、修理して使い続ける価値があります。
メーカー保証期間内であれば無償修理の可能性もあるため、まずは購入時の保証書を確認してみましょう。
メーカー別ウォシュレット電源トラブル対処法

ウォシュレットの電源トラブルは、メーカーによって対処方法が少し異なります。
TOTO、INAX(LIXIL)、Panasonicのよくあるトラブルをご紹介します。
TOTO製ウォシュレットの電源が入らない場合
TOTO製ウォシュレットは国内シェアが最も高く、ウォシュレット一体形便器とウォシュレット便座の両方を製造しています。
TOTO製品でよく見られる電源トラブルの対処法は以下の通りです。
症状 | 対処方法 | 確認ポイント |
---|---|---|
リモコンが反応しない | リモコンの電池交換 | 単3電池2本の向きを確認 |
本体ランプが点滅 | 電源プラグの抜き差し | 10秒以上待ってから差し込む |
完全に電源が入らない | ブレーカーとアース線の確認 | アース線の接続不良をチェック |
特にTOTO製品では、アース線の接続が重要です。
アース線が外れていると安全装置が働き電源が入らないことがあります。
INAX製ウォシュレットの電源が入らない場合
INAX(現LIXIL)製の名称はシャワートイレです。
サティスシリーズなど独自の機能を持つ製品が多くあります。
INAX製品の電源トラブル対処法をご紹介します。
製品シリーズ | よくある症状 | 対処方法 |
---|---|---|
サティス | タッチパネルが反応しない | 本体側面の電源ボタンを長押し |
シャワートイレ | リモコンの液晶が消える | リモコンの電池交換と本体電源リセット |
全シリーズ共通 | 電源ランプが点かない | コンセント・ブレーカー・漏電遮断器を確認 |
INAX製品では、本体側面や背面に電源ボタンがある機種が多いため、リモコンが効かない時はまず本体のボタンを確認してください。
パナソニック製ウォシュレットの電源が入らない場合
パナソニック製の名称はビューティートワレです。
アラウーノシリーズが代表的で、独特の構造を持っています。
パナソニック製品特有の電源トラブル対処法は以下の通りです。
機種 | 対処手順 | 注意点 |
---|---|---|
アラウーノL150 | 1. 電源プラグ抜く 2. 30秒待つ 3. プラグ差し込む | 必ず30秒以上待つ |
アラウーノS160 | 1. 本体右側の電源ボタン確認 2. リモコン電池交換 3. 電源リセット | 本体ボタンの位置に注意 |
ビューティトワレ | 1. ブレーカー確認 2. コンセント確認 3. 電源コード点検 | 古い機種は部品入手困難 |
パナソニック製品は電源リセット時の待機時間が他メーカーより長めに設定されています。
焦らずに十分な時間を置いてから電源を入れ直してください。
どのメーカーでも共通して言えることは、まず基本的な電源確認から始めることです。
コンセント、ブレーカー、電源コードの順番で確認し、それでも解決しない場合はメーカーサポートに相談することをおすすめします。
ウォシュレットの電源が入らないときの修理の費用目安

ウォシュレットの電源トラブルの修理費用は、故障の原因によって大きく異なります。
簡単な作業から高額な修理まで幅広いため、事前に費用目安を把握して気持ちの整理をしておきましょう。
ウォシュレットの修理費用の目安について詳しく解説いたします。
内部部品や基盤の交換費用
内部基盤の故障は最も修理費用が高額になる原因です。
ウォシュレット内部の制御基盤や電子回路が故障した場合、専門的な技術と高価な部品が必要となります。
故障箇所 | 修理費用目安 | 作業時間 |
---|---|---|
制御基盤交換 | 20,000円~35,000円 | 1時間 |
電源ユニット交換 | 15,000円~25,000円 | 1~2時間 |
操作パネル交換 | 12,000円~20,000円 | 30分~1時間 |
リモコン受信部交換 | 8,000円~15,000円 | 30分 |
これらの費用には、部品代と技術者の出張費・作業費が含まれています。
メーカー保証期間内であれば無料修理の対象となる場合もありますので、まずは保証書を確認することをおすすめします。
住宅の電気工事費用
ウォシュレットの電源が入らない原因が住宅側の電気系統にある場合、電気工事士による専門的な工事が必要となります。
資格を持った職人さんが必要になるため、技術料が高額になりやすいです。
工事内容 | 費用目安 | 備考 |
---|---|---|
専用コンセント設置 | 8,000円~15,000円 | 配線距離により変動 |
漏電ブレーカー交換 | 12,000円~20,000円 | 分電盤の種類により変動 |
アース工事 | 5,000円~12,000円 | 既設配線の状況により変動 |
配線修理・交換 | 10,000円~25,000円 | 損傷範囲により大きく変動 |
電気工事は資格が必要な作業のため、必ず電気工事士の資格を持つ専門業者に依頼してください。
DIYでの修理は感電や火災のリスクがあり非常に危険です。
ウォシュレット本体交換費用
修理費用が高額になる場合や、使用年数が長い場合は、本体交換の方がコストパフォーマンスに優れることが多いです。
新しいウォシュレットは省エネ性能も向上しており、長期的な節約にもつながります。
ウォシュレットのタイプ | 本体価格目安 | 工事費込み総額 |
---|---|---|
エントリーモデル | 30,000円~40,000円 | 40,000円~65,000円 |
スタンダードモデル | 40,000円~60,000円 | 75,000円~100,000円 |
交換工事には、既存ウォシュレットの撤去・処分、新しいウォシュレットの取り付け、動作確認が含まれます。
工事時間は通常1~2時間程度です。
新しいモデルは故障しにくく、メーカー保証も付いているため、結果的に安心してお使いいただけます。
まとめ
ウォシュレットの電源が入らない場合、まずは電源ランプの状態を確認しましょう。
ランプが点いていない時は電源供給の問題、点いている時はリモコンや操作部の問題が考えられます。
経験上、多くのケースでブレーカーの確認や電源コードの抜き差し、リモコンの電池交換で解決できます。
ただし、内部基盤や回路の故障の場合はメーカーへの依頼が必要となり、5年以上使用している機器であれば修理よりも新品への交換をおすすめいたします。
水道屋さんに関する体験を教えて下さい