【群馬】「水道水で食中毒」原因となるカンピロバクターを検出


2025年4月11日頃、群馬県の神流町が供給する水道水を飲んだ14人が下痢や腹痛などの症状を訴えていました。
県は4月29日に「カンピロバクター及びジェジュニ」による食中毒と断定しました。
群馬県によりますと、水道水を飲み下痢や腹痛などの症状を訴えたのは神流町に住む男女14人で、全員が相原配水池から供給された水道水を飲んでいたということです。
4月29日時点では入院するほどの重傷者はおらず、14人全員が快方にむかっているとのことです。
主な症状としては、下痢、腹痛、発熱あどがあります。
発生日
2025年4月11日(金曜日)の20時頃
年齢別の有症者
10歳未満 | 10代 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代 | 70代 | 80代 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1人 | 2人 | 1人 | 0人 | 1人 | 1人 | 4人 | 3人 | 1人 | 14人 |
原因と施設
食中毒の原因となったのは相原配水池の施設から供給された水道水で、相原配水池の水道水を神流町が検査したところ、水道法の基準値を超過していることが判明しました。
今後の対策と対応
1)神流町では、4月19日(土曜日)から水道水の飲用を制限しており、県では、4月21日(月曜日)に引き続き、飲用としての供給を停止するよう指導しました。
2)県では、神流町に対し、水道法第36条第1項の規定により、4月23日(水曜日)付けで改善指示を行いました。
カンピロバクターに対する予防法
- 十分に加熱する(75度で1分以上加熱)
- 生水や生食は避ける
- 生肉に触れた調理器具や手は洗浄と消毒をする
通常、カンピロバクターは水道水に含まれる塩素により死滅します。
今回の水道水の食中毒は、何らかの形で殺菌しきれていなかったか、農業用水が混ざったものと見られます。