急な水漏れトラブル|自分でできる応急処置と初期対応ガイド

突然の水漏れトラブルは焦るものですが、落ち着いて対処すれば被害を最小限に抑えることができます。
私は水道修理一筋20年、数千件の水漏れ現場を見てきましたが、水道屋さんが到着するまでの応急処置で状況が大きく変わります。
この記事では、止水栓の正しい操作方法から、蛇口・トイレ・キッチンなど箇所別の具体的対処法、さらに身近なもので代用できる応急処置グッズまで、お家で水漏れ発生時に自分でできる全てを解説します。
水道修理業者への適切な依頼方法まで、この記事一つで水漏れパニックを乗り切るための知識が身につきます。
大切なのは「焦らずに迅速に水を止める」こと。
これから紹介する方法を知っておけば、あわてず確実に応急処置ができるようになります。
目次
水漏れが発生した時の基本的な対応

水漏れトラブルは突然発生し、慌ててしまうことが多いですが、まずは落ち着いて止水をすることが重要です。
適切な応急処置を行えば、プロの水道修理業者が到着するまでの間、被害の拡大を防ぐことができます。
よくある水漏れトラブルの種類
まずは一般的な水漏れトラブルの種類を理解しておきましょう。
トラブルの原因を把握することで、適切な対応が可能になります。
発生場所 | よくあるトラブル例 | 緊急度 |
---|---|---|
キッチン | 蛇口のレバーが折れて水が止まらない、シンク下の配管からの水漏れ | 高(床下浸水の危険) |
浴室 | シャワーヘッドからの水漏れ、蛇口の切替レバーが回らなくなった | 中(水量による) |
トイレ | タンクからの水漏れ、水が流れっぱなし | 中〜高(水量による) |
洗面所 | 蛇口からの水漏れ、排水管の接続部からの漏水 | 高(床下浸水の可能性) |
屋外 | 外の蛇口にぶつかって折れた、凍結による配管破裂 | 高(地盤緩みの危険) |
水漏れの状況によって緊急度は異なりますが、水の勢いが強い場合や電気機器の近くでの水漏れは特に危険です。
水と電気の接触は感電の危険があるため、まず電源を切ることを優先してください。
特に電化製品の多いキッチン周りは要注意です。
落ち着いて行動するための3つのステップ
水漏れが発生した際、パニックにならずに対処するための基本的な3ステップをご紹介します。
1. 状況を確認し、安全を確保する
まず水漏れの場所と程度を冷静に確認しましょう。
大量の水が漏れている場合は、感電防止のために次の対応をしてください:
- 漏水箇所周辺の電化製品の電源を切る
- 可能であれば漏水エリアのブレーカーを落とす
- 床に溜まった水に素足で入らない(必要に応じてゴム長靴を使用)
特に地下室や床下への浸水は建物の構造に影響する恐れがあるため、早急な対応が必要です。
2. 水を止める(止水操作)
水漏れトラブルが起きた場合は、止水栓を閉めることで、とりあえず全ての水を止めることができます。
止水栓の位置は住宅の種類によって異なります。
止水栓のある場所
- 戸建て住宅:敷地内の地面(玄関から道路までの間や駐車場)に「止水栓」または「量水器」と書かれたフタの下
- マンション・集合住宅:パイプスペース内や共用部分に設置
- 各設備個別の止水栓:トイレやキッチンなど水を使用する設備の近くに設置されていることが多い
緊急時に備えて、日頃から自宅の止水栓の位置を確認しておくことをおすすめします。
止水栓は通常、時計回り(右回し)に回すことで閉まります。
詳しくは下記の「止水栓を使った水漏れの応急処置方法」でご紹介します。
3. 一時的な応急処置を行う
止水できたら、以下の応急処置で一時的に対応できる場合があります。
- 小さな亀裂からの水漏れ:水道管用のパテ、水漏れ防水テープで応急的に塞ぐ
- 配管接続部からの水漏れ:タオルや布で水を受け、バケツを設置
- 水が床に広がる場合:タオルや新聞紙で水を吸い取り、扇風機で乾燥させる
これらの応急処置は一時的なものであり、根本的な解決には専門の水道業者による修理が必要です。
特に配管内部や壁内での水漏れは素人判断が難しく、二次被害を防ぐためにも早めに専門家に相談しましょう。
適切な応急処置ができれば、修理業者が到着するまでの間、被害の拡大を最小限に抑えることができます。
慌てず冷静に対応することが、水漏れトラブルへの最善の対処法です。
なお、応急処置後は必ず信頼できる水道修理業者に連絡して、根本的な修理を依頼することをお忘れなく。
専門家による適切な修理は、同じトラブルの再発防止にもつながります。
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水道の元栓は水の流れを遮断できる重要な装置であり、適切に操作することで漏水の被害を防ぐことができます。
水漏れの現場に遭遇したら、まず落ち着いて止水栓を探しましょう。
どんな水漏れ状況でも、水道の元栓を閉めることですべての水を止めることが可能です。
建物の種類によって止水栓の位置が異なるため、事前に確認しておくことが理想的です。
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水道の元栓の場所(戸建て住宅の場合)
戸建て住宅では、水道の元栓はほとんどの場合敷地内の地面に埋設されています。
具体的な位置は以下の手順で確認できます。
戸建ての止水栓の閉め方
- 玄関から道路へと続く通路や駐車場の地面を確認する
- 「止水栓」または「量水器」と記載された金属製のフタを探す
- 見つけたらフタを開け、内部の止水バルブを確認する
多くの場合、建物の道路側に設置されていることが一般的です。
季節によっては草や落ち葉に隠れていることもあるので、事前に位置を把握しておくことが大切です。
設置場所 | 特徴 | 見つけるためのヒント |
---|---|---|
道路に面した敷地境界付近 | 金属製の小さなフタがある | 「止水栓」「量水器」の表記を探す |
玄関アプローチ脇 | 地面と同じ高さに設置 | 正方形か丸形の金属製カバー |
駐車場の端 | 車が停まらない位置に設置 | 地面から少し盛り上がっている場合も |
いざというとき慌てないように、晴れた日のうちに自宅の止水栓の位置を確認しておきましょう。
家族全員が位置を把握しておくと安心です。
水道の元栓の場所(マンション・集合住宅の場合)
マンションや集合住宅では、建物の構造によって止水栓の位置が異なります。
以下のパターンが一般的です。
パイプスペース内に水道の元栓がある場合
多くのマンションでは、各住戸のパイプスペース(PS)内に止水栓が設置されています。
パイプスペースにある水道の元栓の閉め方
- 玄関の外側または室内の壁面にあるパイプスペースの扉を探す
- 扉を開けて、水道メーターとその周辺を確認する
- 水道メーターの近くにハンドルやレバーが付いているのが止水栓
- 止水栓を時計回りに回す
近年の物件ではパイプスペースに「PS」と表記されていることが多いです。
一部の物件では洗面所や玄関収納の奥にある場合もあります。
共用部分に設置されている場合
一部の集合住宅では、建物の共用部分にまとめて止水栓が設置されていることがあります。
集合住宅の共用部の水道の元栓の閉め方
- エレベーターホール近くの扉内や1階の機械室を確認する
- 部屋番号ごとに区分けされた止水栓を探す
- 自分の部屋番号に対応する止水栓を特定する
- 止水栓を時計回りに回す
位置が分からない場合は、管理会社や大家さんに確認するのが確実です。
入居時に止水栓の位置を確認しておくことをおすすめします。
マンションタイプ | 一般的な止水栓位置 | 確認方法 |
---|---|---|
分譲マンション | 各戸のパイプスペース内 | 玄関付近や洗面所の壁面を確認 |
賃貸アパート | 各戸の玄関外側または共用部 | 玄関周辺の小さな扉を探す |
古い集合住宅 | 1階の共用スペース | 管理人や大家さんに確認 |
建物によっては検針のしやすさを優先して、すべての水道メーターが1か所にまとめられている場合もあります。
入居時のオリエンテーションで必ず確認しておきましょう。
水道の元栓の正しい閉め方
水道の元栓を見つけたら、適切な方法で閉める必要があります。
基本的な閉め方は以下の通りです。
水道の元栓の正しい閉め方
- 水道の元栓のハンドルまたはレバーを確認する
- 時計回り(右回り)にゆっくりと回す
- 止まるところまでしっかりと回しきる(無理な力は不要)
- 近くの蛇口を開けてみて、水が止まったことを確認する
また、止水栓の形状は複数あります。
止水栓には主に以下のタイプがあります。
止水栓のタイプ | 特徴 | 操作方法 |
---|---|---|
ハンドル式 | 丸い金属製ハンドルが付いている | 時計回りに回す |
マイナス溝式 | ドライバーを差し込む溝がある | マイナスドライバーや硬貨で時計回りに回す |
レバー式 | レバーを操作して開閉する | レバーを閉じる方向(通常は90度)に回す |
長期間使われていない水道の元栓や止水栓は錆びついていることがあり、回しにくい場合があります。
無理に力を入れて回すと配管を損傷させる恐れがあるので慎重に操作しましょう。
寒冷地の場合は、特殊な工具が必要な凍結防止型の止水栓が設置されていることがあります。
このような場合は、無理に操作せず水道局や専門業者に連絡するのが安全です。
止水栓を閉めた後は、蛇口を開けて水が止まっていることを確認しましょう。
水が完全に止まっていれば応急処置は成功です。
水道修理業者が到着するまでの間、これで水漏れによる被害の拡大を防ぐことができます。
なお、水道の元栓の操作方法について詳しい情報は、神戸市水道局の止水栓の閉め方ガイドも参考になります。
部分的な水漏れに対応する個別の止水栓

家全体の水を止めるのではなく、水漏れが起きている箇所だけを止水できたら便利ですよね。
実は、キッチンやトイレなど水回りの設備ごとに「個別の止水栓」がついていることが多いんです。
この個別の止水栓を使えば家全体の水を止めることなく、問題のある箇所だけを止水できます。
ここでは、水回りの設備ごとにある個別止水栓の場所と使い方を詳しく解説します。
水漏れトラブルの際に焦らないよう、ぜひご自宅の個別止水栓の位置を確認しておいてください。
トイレの止水栓の位置と操作方法
トイレは毎日使う設備だからこそ、水漏れやタンク内の故障も起こりやすい場所です。
そのため、ほとんどのトイレには個別の止水栓が設置されています。
部品交換や修理の際にも必ず使用するため、位置を覚えておくと便利です。
トイレタンクが止まらない、流れ続けるなどのトラブル時には、まずこの止水栓を閉めることで応急処置ができます。
トイレの止水栓の見つけ方
止水栓の種類 | 特徴 | 閉め方 |
---|---|---|
壁付き型 | トイレタンクの横の壁面から出ている配管に設置 | マイナスドライバーか硬貨で時計回りに回す |
アングル型 | 床から立ち上がり90度に曲がった配管部分に設置 | ハンドルを時計回りに回す |
ボールタイプ | レバーが付いており、90度回転させる | レバーを配管と平行になるように回す |
トイレの止水栓を見つけるための手順は次のとおりです。
トイレの止水栓を見つける手順
- トイレのタンクに繋がっている配管(パイプ)を確認します
- 配管をたどり、90度に曲がっている部分を探します
- その曲がり部分に「マイナスドライバーが入る切れ目」または「ハンドル」がついています
- これがトイレの個別止水栓です
止水栓を閉めるには、マイナスドライバーかコインを使って時計回り(右回し)に回します。
ハンドルタイプの場合は、同じく時計回りに回して止水できます。
止水栓を閉めたら、念のためトイレを一度流してみて水が補給されなくなったことを確認しましょう。
キッチンの止水栓を使った対処法
キッチンの蛇口からの水漏れは、日常生活に大きな支障をきたします。
幸い、多くのキッチンには個別止水栓が設置されており、蛇口からの水漏れやホースの破損などのトラブル時に部分的に水を止められます。
キッチンの止水栓の探し方と操作方法
キッチンの止水栓は次の手順で見つけることができます。
キッチンの止水栓の見つけ方
- シンクの下の収納扉を開けます
- 蛇口の下にある給湯管(お湯用)と給水管(水用)の配管を見つけます
- 配管をたどると小さなハンドルやレバーが付いています
- これが給湯・給水それぞれの止水栓です
一般的なキッチンには2つの止水栓があります。
水とお湯の両方を止めたい場合は、2つとも閉める必要があります。
ハンドルを時計回りにいっぱいまで回すと水が止まります。
水漏れの状況によっては片方だけを閉めることも可能です。
状況 | 対処法 | 注意点 |
---|---|---|
蛇口から水漏れ | 給水・給湯両方の止水栓を閉める | 完全に回し切るまで止水できない場合がある |
シングルレバーの故障 | 給水・給湯両方の止水栓を閉める | レバーを中間位置にしてから止水する |
食洗機からの水漏れ | 食洗機専用の止水栓を閉める | 別途専用の止水栓が設置されている場合が多い |
キッチンの止水栓が固くて回らない場合は、ゴム手袋を使うか布などを巻いて回すと力が入りやすくなります。
無理に力を入れて配管を破損させないよう注意してください。
洗面所・浴室の止水栓について
洗面所や浴室の蛇口からの水漏れも日常的に起こりうるトラブルです。
これらの場所にも個別止水栓が設置されていることが多いので、確認しておきましょう。
洗面所の止水栓の位置
洗面所の止水栓は基本的にキッチンと同じような構造になっています。
洗面台の止水栓の見つけ方
- 洗面台の下の収納部分を開けます
- 洗面ボウルの下から伸びている給水管と給湯管を確認します
- それぞれの管に小さなハンドルや回せる部分があります
- これが洗面所の個別止水栓です
洗面所の止水栓もキッチンと同様に、水とお湯の2種類あり、時計回りに回すことで水を止められます。
ハンドル型、ネジ型など種類が異なる場合がありますが、基本的な操作方法は同じです。
浴室の止水栓の特徴
浴室の止水栓は、構造や設置場所が他と少し異なります。
浴室の種類 | 止水栓の位置 | 特徴 |
---|---|---|
ユニットバス | 点検口の中または浴室外の壁面 | 専用の点検口が設けられていることが多い |
在来工法の浴室 | 浴室の外側の壁面や洗面所との境界付近 | 露出していることが多く見つけやすい |
シャワーユニット | シャワー本体の裏側や接続部分 | 専用の止水栓が付いていることがある |
浴室の止水栓は見つけにくい場合があります。
特にユニットバスでは、浴室の外側にある点検口を開ける必要があります。
点検口は通常、浴室のすぐ外側の壁面に設置されています。
止水栓が見つからない場合は、風呂場の蛇口に繋がる配管をたどって探してみましょう。それでも見つからない場合は、住宅の構造によっては個別の止水栓がなく、家全体の水道の元栓でしか止水できないケースもあります。
水漏れが起きた際にすぐに対応できるよう、普段から各水回りの個別止水栓の位置と操作方法を把握しておくことをおすすめします。
特に新居に引っ越したときは、必ず確認しておきましょう。
各止水栓を使っても水が止まらない場合や、止水栓自体から水が漏れている場合は、家全体の水道の元栓を閉めて早急に専門業者に連絡することをおすすめします。
適切な応急処置で被害を最小限に抑えましょう。
水漏れの箇所別|応急処置テクニック

水漏れが発生したとき、場所によって応急処置の方法が異なります。
ここでは、よくある水漏れの箇所別に、自分でできる効果的な応急処置の方法をご紹介します。
素早く対応することで、水漏れによる被害を最小限に抑えられますよ。
蛇口からの水漏れ対処法
キッチンやお風呂場の蛇口からの水漏れは最も頻繁に発生するトラブルの一つです。場所によって原因や対処法が少し異なりますので、それぞれ確認していきましょう。
水漏れの状態 | 考えられる原因 | 応急処置方法 |
---|---|---|
蛇口のハンドル部分からの水漏れ | パッキンの劣化や摩耗 | 蛇口の根元を時計回りに回して締め、ハンドル部分にテープを巻く |
蛇口の根元からの水漏れ | ナットの緩み、パッキンの劣化 | モンキーレンチで蛇口根元のナットを時計回りに締める |
蛇口の吐水口からの水漏れ | コマやカートリッジの劣化 | 個別の止水栓を閉める、または全体の止水栓を閉める |
シャワーヘッドからの水漏れ | シャワーホースの劣化、接続部の緩み | 接続部を手で締め直す、テフロンテープを巻いて締め直す |
蛇口のパッキン交換は比較的簡単なDIY修理ですが、応急処置後に適切な部品を用意して修理することをおすすめします。
レバー式蛇口の応急処置
最近の住宅に多いレバー式蛇口からの水漏れの場合は以下の手順で応急処置ができます。
シングルレバー水栓から水漏れした際の応急処置
- まず個別の止水栓を閉めて水を止める
- 蛇口のレバーが動かなくなってしまった場合は、無理に動かさない
- レバーの付け根に六角レンチ(アーレンキー)を差し込んで固定ネジを締めることで一時的に改善することもある
- 水が止まらない場合は、タオルを蛇口の吐水口に巻きつけてゴムバンドで固定し、水の飛び散りを防ぐ
シングルレバー水栓の水漏れはカートリッジの不具合の場合がほとんどです。
この場合、カートリッジ交換が必要になりますので水道屋さんへ依頼するか、メーカーから同じ型式のカートリッジを取り寄せる必要があります。
配管からの水漏れ対処法
給水管や排水管などの配管からの水漏れは、放置すると壁や天井に深刻なダメージを与える可能性があります。
配管の種類や場所によって応急処置の方法が異なりますので、状況に合わせた対応が必要です。
目に見える配管からの水漏れ
キッチンの下や洗面台の下など、目に見える配管からの水漏れの場合は、以下の方法で応急処置ができます。
配管から水漏れした際の応急処置
- まず該当箇所の個別止水栓、または水道の元栓を閉めて水を止める
- 水漏れしている継手部分に、自己融着テープ(補修テープ)を強く引っ張りながら何重にも巻き付ける
- 自己融着テープがない場合は、ビニールテープを何重にも巻きつける
- テープの上からさらにホースバンドなどで固定するとより効果的
上水の配管の場合は、ボンドなどの人体に有害な接着剤は絶対に使用しないでください。
壁内や天井内の配管からの水漏れ
壁内や天井内の配管からの水漏れは、壁紙のシミやふくらみなどの兆候で気づくことが多いです。
この場合の応急処置は以下の通りです。
天井や壁から水漏れしているときの応急処置
- すぐに水道の元栓を閉めて全ての水を止める
- 漏水箇所の下にバケツやタオルを置いて、水の被害を最小限に抑える
- 可能であれば、天井や壁に湿気がこもらないよう、穴を開けて水を逃がす
- この場合は、応急処置だけでは解決できないため、プロの水道修理業者への連絡が必須
壁内や床下配管の漏水はDIYでの修理が難しく、放置すると建物の構造にも影響を及ぼす可能性があります。
早急なプロの対応が必要です。
場合によっては火災保険が使えることもありますので、写真や動画で撮影しておきましょう。
凍結による水道管破裂の対処法
冬場の寒い地域では、水道管の凍結による破裂が発生することがあります。
以下の応急処置で対応しましょう。
凍結で水道管が破裂した時の応急処置
- まず水道の元栓を閉めて水を止める
- 破裂した配管部分を特定する
- 破裂部分に水漏れ防止テープを巻き、その上からホースバンドやワイヤーで強く固定する
- 凍結した配管は、急激に温めると破損するリスクが高まるため、自然解凍か、ぬるま湯をかけるなど穏やかな方法で解凍する
凍結防止策としては、気温が氷点下になる前に屋外の蛇口から水を抜いておくこと、外気に触れる配管に断熱材を巻くことが効果的です。
水道メーター周辺のトラブル対応
水道メーター周辺での水漏れは、地中や道路との境界付近で発生することが多く対応が難しいケースです。
しかし、適切な応急処置を行うことで、専門業者が到着するまでの被害を最小限に抑えることができます。
水道メーターボックス内での水漏れ
水道メーターボックス内で水漏れが発生した場合は、以下の手順で対応しましょう。
水道メーターボックス内の水漏れ時
- 水道メーターボックスのフタを開け、メーター前後のバルブを確認
- メーターの手前側(道路側)に水漏れがある場合は、水道局に緊急連絡が必要
- メーターの宅内側に水漏れがある場合は、メーター手前のバルブを閉める
- バルブが回らない場合は無理に回さず、水道局か水道修理業者に連絡する
水漏れの場所 | 責任範囲 | 連絡先 | 応急処置 |
---|---|---|---|
メーター手前(道路側) 1次側 | 水道局の管理範囲 | 水道局 | 水道局の指示に従う |
メーター本体 | 水道局の管理範囲 | 水道局 | メーター前のバルブを閉める |
メーター後(宅内側) 2次側 | 個人の管理範囲 | 水道修理業者 | メーター前のバルブを閉めて応急処置 |
水道局の情報や連絡先は『地域別のおすすめ水道業者』ページにまとめてあります。
お住まいの市区町村ページをご確認ください。
漏水の有無を確認する方法
水道メーター周辺での漏水を確認するには、以下の方法が有効です。
漏水しているかチェックする手順
- 家中の蛇口をすべて閉める
- 水道メーターのパイロット(銀色の星マーク)を確認
- パイロットが回転している場合は、どこかで漏水している可能性が高い
- メーター内に水が溜まっていたり、メーター周辺の土が常に湿っていたりする場合も漏水の兆候
水道メーター周辺の漏水は、気づきにくく長期間放置されることがあります。
定期的に水道メーターを確認する習慣をつけましょう。
特に水道料金が急に高くなった場合は、漏水の可能性を疑ってください。
大幅に水道代が高くなった場合は、検針員の方が「漏水の疑いのお知らせ」といった案内を入れてくれることもあります。
道路と宅地の境界付近での漏水
道路と宅地の境界付近での漏水は、責任範囲が曖昧なケースもあります。
以下の対応を行いましょう。
- まず水道局に連絡して状況を説明する
- 水道局の指示に従いながら、必要に応じてメイン止水栓を閉めて応急処置を行う
- 地面が陥没する危険がある場合は、立ち入りを制限する
- 修理については、水道局と相談の上で進める
水道メーター周辺のトラブルは、どこから水漏れしているかで責任の所在が変わってきます。
地域によって対応が異なる場合もありますので、まずはお住まいの地域の水道局に確認することをおすすめします。
いずれの場合も、応急処置はあくまで一時的な対応です。
水漏れの原因を根本的に解決するためには、専門の水道修理業者による適切な修理が必要です。
早めに信頼できる水道修理業者に相談し、適切な修理を行いましょう。
応急処置に役立つアイテムと使い方

水漏れトラブルが起きた時、適切な応急処置グッズがあれば被害を最小限に抑えられます。
私の経験から言うと、事前に準備しておくのがベストです。
まずは自宅に常備しておきたい基本的なグッズと、身近なもので代用できる方法をご紹介します。
自宅に常備しておきたい応急処置グッズ
水漏れトラブルに備えて、次のアイテムを用意しておくと安心です。
これらは一般的なホームセンターやネット通販で手に入ります。
アイテム名 | 用途 | 使い方のポイント |
---|---|---|
水漏れ防止テープ | パイプや継手からの小さな水漏れを一時的に止める | 水を拭き取ってから、テープを引っ張りながら漏れている箇所に巻き付ける |
シールテープ | 配管をつないだり、蛇口を付けるときの必須アイテム | 接続部に5周ほど巻き付け、しっかり密着させる |
パイプ用補修テープ | 配管の亀裂や小さな穴からの水漏れを塞ぐ | 水の流れを止めてから、テープをしっかり伸ばして強く巻き付ける |
モンキーレンチ | 配管の締め付けや部品の取り外し | パイプや継手を回す際に使用(右回しで締める、左回しで緩める) |
パッキン類(各種サイズ) | 蛇口やシャワーヘッドの水漏れ防止 | 古いパッキンを取り外し、同じサイズの新しいものと交換 |
シリコンコーキング剤 | 隙間からの水漏れを防ぐ | 乾いた清潔な表面に塗布し、24時間以上乾燥させる |
バケツ・洗面器 | 漏水を受け止める | 漏れている箇所の下に設置して床濡れを防止 |
雑巾・タオル | 水の拭き取りと吸収 | 漏れた水の拡散を防ぎ、作業後の清掃に使用 |
特に止水テープは水道修理のプロも常備している便利アイテムです。
パイプに巻き付けるだけで簡単に応急処置ができ、しかも比較的安価で手に入ります。
使用時は水を拭き取ってから巻くとより効果的です。
また、少し専門的になりますが自分でパッキン交換をする方も多いです。
蛇口の種類に合ったパッキンをホームセンターで購入し、古いものと交換するだけで水漏れが解消することがあります。
特に蛇口のハンドル部分からの水漏れはパッキンの劣化が原因であることが多いので、定期的な交換をおすすめします。
身近なもので代用できる応急処置方法
専用の道具がない場合でも、家にあるもので応急処置は可能です。
ここでは、いざという時に役立つ代用品と使い方をご紹介します。
パイプや継手からの水漏れに対しては、以下のアイテムが代用できます。
- 輪ゴム + ビニール袋:小さな穴から水が漏れる場合、ビニール袋で覆い、輪ゴムでしっかり固定
- 布ガムテープ:耐水性の高いテープで応急的に漏れを抑制(完全な止水は難しい)
- 使い古しの歯ブラシ:蛇口のカルキ除去や継手部分の掃除に有効
- 食品用ラップフィルム + ゴムバンド:小さな亀裂を一時的に覆うのに使用
特に布ガムテープは多くの家庭にあり、湿った状態でも一定の粘着力を保つため、緊急時の止水には非常に便利です。
しかし完全な止水は難しいので、あくまで一時的な処置として考えましょう。
漏水箇所 | 代用品 | 使用方法 |
---|---|---|
蛇口のパッキン | 革製品の切れ端、厚手のゴム手袋 | 適切なサイズに切り、古いパッキンの代わりに使用 |
シャワーホースの亀裂 | 自転車のチューブパッチ | 水を止めて乾かし、パッチを貼り付ける |
排水口のパイプ | 粘土(子供用粘土でも可) | 継ぎ目に詰めて一時的に密閉 |
ウォシュレットの水漏れ | 接着力の強いマスキングテープ | 給水ホースの接続部に巻き付ける |
効果的な応急処置の手順
どんな代用品を使う場合でも、基本的な手順は同じです。
- まず止水栓を閉めて水の流れを止める
- 漏れている部分の水気をできるだけ拭き取る
- 代用品を使って覆うか塞ぐ
- バケツや雑巾を下に置いて、念のため水漏れに備える
特に冬場は凍結による破裂が水漏れの原因になることが多いため、急な対応が必要な場面も増えます。
そのため家にあるもので対処できる知識を持っておくと安心です。
これらの代用品はあくまで応急処置として使用するものです。
1日程度であれば持つかもしれませんが、数時間程度の応急処置と考えておきましょう。
水漏れの根本的な解決には、適切な部品への交換や専門的な修理が必要になります。
状況に応じて信頼できる水道修理業者への相談も検討してください。
浸水被害を最小限に抑えるコツ
水漏れを発見したら、直ちに床や壁への浸水被害を最小限に抑える対策も必要です。
浸水被害を抑えるために
- 貴重品や電化製品を水から遠ざける
- タオルやバスマットを使って水を吸収させる
- 扇風機やドライヤーで濡れた場所を乾かす
- 水が電気系統に触れていないか確認する(感電の危険があります)
応急処置を行った後も、完全に修理が完了するまでは定期的に状態を確認しましょう。
特に夜間や外出時は注意が必要です。
以上のアイテムと方法を知っておくだけで、水漏れトラブル時の対応力は格段に上がります。
特に水道修理業者が到着するまでの間の応急処置として役立ちますので、ぜひ参考にしてみてください。
応急処置後の対応と修理依頼

応急処置で水漏れを一時的に止めることができても、根本的な解決にはプロの修理が必要です。
ここでは応急処置後にどのような対応をすべきか、水道屋さんの選び方、そして水道局への連絡が必要なケースについて詳しく解説します。
すぐに修理依頼すべき状況とは
応急処置をした後でも、以下のような状況ではすぐにプロの修理を依頼するべきです。
水道屋さんに依頼すべきケース
- 配管からの水漏れが完全に止まらない場合
- 止水栓を閉めても水が漏れ続けている場合
- 水道メーター付近からの漏水が確認された場合
- 天井や壁からの水漏れが発生している場合(建物の構造に影響する可能性あり)
- 水漏れが電気系統の近くで発生している場合(感電の危険性あり)
緊急性の高い水漏れトラブルを放置すると、被害が拡大して修理費用が高額になるリスクがあります。
特に壁や床下からの水漏れは、建物の構造にダメージを与えたり、カビの発生原因になったりする可能性があるため、早急な対応が必要です。
状況 | 緊急度 | 考えられるリスク |
---|---|---|
蛇口からの軽微な水漏れ | 低~中 | 水道料金の無駄、経年劣化による悪化 |
配管からの水漏れ | 中~高 | 床下浸水、カビの発生、建材の腐食 |
天井・壁からの水漏れ | 高 | 建物の構造劣化、電気系統へのダメージ |
水道メーター付近の漏水 | 高 | 道路への漏水、水圧低下、高額な水道料金 |
水道修理業者選びのポイント
水道修理業者を選ぶ際は、以下のポイントをチェックしましょう。
後悔しない業者選びが大切です。
水道修理業者選びのポイント
- 水道局指定工事店の資格を持っているか
- 事前に見積もりを出してくれるか
- 出張費や見積もり費用は無料か
- 夜間・休日の対応は可能か(割増料金の有無)
- アフターフォローや保証制度はあるか
- 口コミや評判はどうか
- 支払い方法は柔軟か(クレジットカード、後払いなど)
複数の水道業者から見積もりを取る(相見積もり)ことで、適正価格での修理が可能になります。
特に緊急を要する場合でも、可能であれば電話で複数社に見積もりを確認することをおすすめします。
また、修理業者に連絡する際は、以下の情報を伝えると適切な対応が受けられます。
- 水漏れの場所と状況(写真があるとベター)
- 応急処置の内容(止水栓を閉めたかなど)
- 建物の種類と築年数
- 過去の修理歴(わかれば)
業者の料金体系を確認するポイント
修理業者に依頼する前に、料金体系についてしっかり確認しておきましょう。
業者によってバラバラなことも多いので、総額で比較するようにしましょう。
確認事項 | ポイント |
---|---|
基本料金 | 依頼時に必ず発生する最低費用 |
出張費 | 自宅までの訪問費用 |
工賃(作業代) | 技術料 |
部品代 | 交換部品の種類と価格 |
追加料金 | 時間外対応、難易度による追加費用の有無 |
保証内容 | 修理後のトラブル対応、保証期間 |
キャンセル料 | 見積もり後のキャンセルに関する規定 |
水道局への連絡が必要なケース
水漏れトラブルの中には、水道局への連絡が必要なケースもあります。
水道局が管轄する範囲は基本的に水道メーターまでですが、以下のような状況では水道局に連絡しましょう。
水道局に依頼するべきケース
- 水道メーター周辺や道路側での漏水
- 水圧の急激な低下
- 水質の異常(濁り、異臭など)
- 水道管の凍結による破裂(凍結地域の場合)
- 信頼できる水道修理業者の紹介を受けたい場合
水道メーター(量水器)から道路側の水漏れは水道局の管轄となるため、自分で修理業者を呼ぶ前に水道局に連絡しましょう。
自治体によっては水道局の緊急連絡先があり、24時間対応していることもあります。
なお、お住まいの自治体によって対応が異なる場合がありますので、お住まいの地域の水道局ウェブサイトで確認するか、直接問い合わせることをおすすめします。
水道局と修理業者の対応範囲
水道設備の修理において、水道局と修理業者の対応範囲を理解しておくことが重要です。
場所 | 対応者 | 費用負担 |
---|---|---|
本管~水道メーター | 水道局 | 原則無料(公共部分) |
水道メーター~宅内 | 修理業者(お客様手配) | お客様負担 |
宅内設備(蛇口・トイレなど) | 修理業者(お客様手配) | お客様負担 |
お住まいの地域によっては、水道局が指定する水道修理業者(指定工事店)しか工事ができない場合もあります。
特に新設工事や大規模な配管工事の場合は、水道局指定の業者に依頼する必要がありますので注意しましょう。
応急処置をした後は、水漏れの状況に応じて適切な対応を取ることが大切です。
軽微な水漏れでも放置せず、プロの手で確実に修理することで、将来的な水トラブルや高額な修理費用を防ぐことができます。
適切な業者選びと迅速な対応で、水まわりの安全を確保しましょう。
まとめ
水漏れが発生したら、まず落ち着いて止水栓を閉めることが最優先です。
私が現場で対応してきた経験から言えば、初期対応の速さが被害の大きさを決めます。
トイレ、キッチン、洗面所など場所別の止水栓の位置を事前に確認しておくことが重要です。
また、テープやパテ、バケツなどの応急処置グッズを常備しておくと安心です。
ただし、配管の破裂や大規模な水漏れの場合は、自己対応には限界があります。
応急処置後は信頼できる専門業者への速やかな連絡が必要です。
水漏れは時間との勝負ですので、今回ご紹介した知識を活かして、冷静かつ迅速に対応できるようにしておきましょう。
水漏れのトラブルが起きてしまうと、水の止め方がわからなくて焦ってしまったことはないですか?
- 蛇口のレバーが折れて水が止まらない
- お風呂場の蛇口の切替レバーが回らなくなった
- トイレの水が流れっぱなし
- 外の蛇口にぶつかって折れてしまった
など水漏れトラブルは毎日のように起きています。
いざというときの為に水を止められるように応急処置の方法だけは覚えておきましょう。
戸建ての場合とマンションの場合で止水栓の位置が異なりますので、分けて解説していきます。
水漏れトラブルが起きた場合は【止水栓】を閉めることで、とりあえず全ての水を止めることができます。
まずは焦らず落ち着いて止水栓を閉めましょう。
止水栓の場所(戸建て)
戸建ての場合の止水栓は、お家の敷地内の地面に埋まっていることがほとんどです。
以下の手順で確認してみて下さい。
- 玄関から道路までの地面を確認する。駐車場も。
- 「止水栓」もしくは「量水器」と書かれているフタを探す。
- 見つけたらフタを開ける
- 止水栓を時計回り(右回し)にひねる。
- 回らないところまで止水栓をまわす。
以上で止水は完了できているはずです。
止水栓を探すときのポイントは【玄関から道路付近の地面】+【量水器or止水栓と書かれたフタ】を見つける事です。
いざという時の為に、止水栓を知らない方は一度確認してみてください。
止水栓の場所(マンションなどの集合住宅)
マンションなどの集合住宅では、止水栓の位置が建物ごとに異なります。
入居される際に不動産屋さんや大家さんに確認しておくのが一番です。
自宅の止水栓の場所を知らない方は以下の手順で確認してみて下さい。
パイプスペース内に止水栓がある場合
- 玄関(外側)の扉の横にパイプスペースがないか確認。
- パイプスペースの扉を開ける。
- こぶしくらいのサイズの水道メーターを探す。
- 水道メーターを見つけたらすぐ横にハンドルやレバーが付いていないか確認する。
- ハンドルやレバーを右回り(時計回り)にいっぱいまで回す。
これで止水は完了です。50%くらいの住宅はパイプスペース内に止水栓があると思います。
パイプスペース内に止水栓がない場合
- 共用部分を探す。エレベーターホールの扉の中や、1階の地面など
- 止水栓が入っていたら自分の部屋番号を探す。
- 自分の部屋番号がどれかわからない場合は大家さんへ確認を取りましょう。
- 止水栓が見つからない場合は、大家さんか不動産屋さんへ連絡をとってみましょう。
建物によっては検針がしやすいように「水道メーターをひとつの場所にまとめて設置している場合」があります。
また分譲マンションでは見栄えを優先してわかりにくい位置に止水栓があることもあります。
水漏れトラブルが起きた際に焦らないでいいように事前に止水栓の位置を確認しておきましょう。
止水栓を無事に見つけたら、水漏れを止めるために止水栓を閉めましょう。
閉め方は簡単です。
【ハンドル or レバーを時計回りにまわす】だけです。
寒い地域の止水栓の場合は特殊な棒が必要な場合もあります。このような場合は水道局へ連絡して下さい。
またハンドルが固くて回らないときもあります。
原因は水圧が掛かっている事とサビで固まっている事です。
力任せに回そうとして配管を揺らしたりすると、折れてしまったりすることがあるので注意して下さい。
止水栓の閉め方がわからない場合はコチラを参考にしてみて下さい。
多少形状が違う事もありますが、基本的には同じです。
上記ではお家全体の給水を止めるための止水栓をご案内しました。
ですが、実はキッチンの下やトイレの中など水道設備周辺にも止水栓がついていることもあります。
設備ごとに止水栓がついていればそこで水を止めることができるので、「お家全体の水が出なくなってしまう」といった事を防げます。
予防として止水栓を付けておくこともおススメです。
トイレの止水栓
トイレ内にはほとんどの場合、止水栓が付いています。
なぜならトイレタンク内の部品交換の頻度はそれなりにあり、部品交換や修理をおこなう際には必ず水を止めて作業しなければなりません。
トイレの止水栓の位置を確認しておけば【水が流れっぱなし】などのトラブルの際に応急処置ができます。
トイレの止水栓の探し方
- トイレのタンクに繋がっている配管(パイプ)を確認します。
- 配管(パイプ)をたどり、90度に曲がっている部分を探します。
- 90度に曲がっている部分の先端に、「マイナスドライバーが入る切れ目」か「ハンドル」がついていないか確認します。
- マイナスドライバーで止水栓を時計回り(右回し)にひねる。
- 回らないところまで止水栓をまわす。
以上でトイレだけの止水ができます。
マイナスドライバーがない場合は硬貨でも代用できます。細くて硬いものならなんでもOKです。
ハンドルタイプの止水栓の場合は、蛇口と同じように時計回りにひねるだけです。
キッチンの止水栓
キッチンや台所にも止水栓が付いている場合があります。
蛇口の部品交換や食洗器などのメンテナンスがしやすいようにです。
止水栓が付いていない事も多々ありますので一度確認してみましょう。
キッチンの止水栓の探し方
- シンクの下の扉を開きます。
- 蛇口の下にお湯(給湯管)と水(給水)用の配管(パイプ)が繋がっているはずです。
- その配管をたどると蛇口のハンドルのようなものが付いています。
- ハンドルを時計回りに回す。(給湯と給水両方閉めます)
- 回らないところまで止水栓をまわす。
以上でキッチンの止水は完了です。
キッチン下に止水栓があれば、「蛇口の水が止まらない」「蛇口が折れて水が出っぱなし」などの応急処置が可能です。
キッチンと同じような形で洗面台の下に止水栓が付いていることもあります。
止水栓が付いていることが多いのはトイレとキッチンのみです。
それ以外で水漏れした場合には大元の止水栓で応急処置をしましょう。
水漏れの応急処置ができたあとは必ず修理が必要です。
自分の希望に合わせて、必要なところへ連絡しましょう。
余裕があるときは必ず複数の会社で見積もりを取りようにして下さいね。
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すぐに修理したい
すぐに修理したい場合は緊急系の水道設備工事店に連絡しましょう。
水道修理業者ランキングはこちら
ただしできれば複数の業者で見積を取ってから作業をしてもらって下さい。
ここ数年で高額請求などのトラブルを目にすることが多いです。
トップページにあるランキング業者であれば「大手の安心感」「大手だからこそ変なことはできない」「アフターフォーロー」「水道局指定工事店」などの条件がそろっていますし、当日中に修理に来てくれるはずです。
費用を安く抑えたい
費用を安く抑えたい場合は、日中に営業している近くの水道修理屋さんへ連絡しましょう。
個人で営業されていたり広告費が掛かっていない分、料金も抑えられるはずです。
ただし営業時間が限られている為、トラブルがおきたときにアフターフォーローにきてもらえないなどのデメリットもあります。
自分で直したい
水道設備の修理はDIYでもやれない事はないです。
ただし「工具が必要」「材料が余りやすい」「手間が掛かる」などのデメリットもあります。
部品や工具に関してはホームセンターで手に入りますので、不具合箇所の写真を店員さんに見せて必要なものを見繕ってもらうのも良いと思います。
ただしDIYならではの後からのトラブルが起きても自己責任です。
水が漏れてしまうと、いろんな箇所へ影響がでやすいので注意が必要です。
水道設備の修理なら水道局へ連絡すれば直してくれそうな気がすると思います。
しかしながら修理箇所については「1次側(本管など公の部分)」と「2次側(自分の敷地内)」で明確な線引きがなされています。
道路の下にある本管や水道メーターまでは水道局が修理しますが、自分の敷地内に関しては自分で修理業者に依頼しなければなりません。
ただし水道局へ連絡すれば、水道局で登録されている給水装置指定工事店を紹介してもらえます。
日中であれば水道局に相談してみるのも良いかもしれません。
- 止水栓閉めれば水漏れの応急処置はできる
- 止水栓の位置を事前に確認しておこう
- 戸建てとマンションで止水栓の位置は違う
- 止水栓はトイレとキッチンにもある
- 応急処置の後は修理が必要
- 水道局から修理業者を紹介してもらうこともできる
水道屋さんに関する体験を教えて下さい