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トイレが急に下水臭い!原因となる5パターンと解決方法

トイレが急に下水臭いのはこれが原因!4つの対処法と解決策

「トイレがなぜか下水臭い……」「トイレのドアを開けると悪臭がする…」
このような経験はありませんか?
もしくは既にトイレが急に下水臭くなってしまい悩んでいる方もいると思います。

これ、実はトイレをどんなにキレイに掃除していても起きてしまう現象です。
この記事では、トイレが下水臭くて困っている方のために、【トイレが下水臭い原因】と4つの対処法にを詳しく解説していきます。

自力で簡単に解決できることもあるので、ぜひ参考にしてみてください。
また、下水臭いトイレについてのよくある質問や、普段からできるトイレ内の臭い予防対策などについてもまとめまてあります。
トイレ内を快適な空間にする為にも、ぜひお試しください。

目次

トイレが下水臭い原因ナンバーワンはこれ!

結論からお伝えしますと、トイレが急に下水臭くなる1番の原因は『封水切れ』です。
「封水切れってなに?」となる方も多いかと思いますが、端的にお伝えすると『便器内に水がない』状態です。
よくあるのは、長期間トイレを使っておらず便器内の水が蒸発してしまっているケースです。


封水とは、【排水トラップ】と呼ばれるS字やU字の配管によって一定量に保たれる水のことを指し、排水管からの害虫や悪臭、ガスを防ぐ役割があります。
この排水トラップは、水回りの設備には必ず取り付けられています。
トイレの場合は便器の内部がトラップの役割をはてしており、便器内に水を溜めておくことで機能します。
蒸発などの原因によって封水がなくなってしまう【封水切れ】が起きてしまうと、下水の臭いが排水管から上がってきてしまいます。

封水切れが起きる原因としては他にもありますが、それぞれの対処法については以下で解説します。

トイレから下水のような臭いがするときの原因として一番に考えられるのは便器と床の設置部分に隙間があることです。
便器と排水管は「フランジ」「ガスケット」と呼ばれる部材を使用して繋げられています。
しかしながら、便器に体重を掛けたり日々使用することでダメージが蓄積し、フランジにヒビが入ってしまったり設置部分に隙間ができてしまうことがあります。
こうなると【下水の臭いがトイレ内に直接入り込む】ようになり、急に悪臭が漂い始めます。
換気をしても、排水管から常に悪臭が入り込んできてしまいます。

トイレが下水臭いときの原因と対処法

トイレが下水臭いときの原因と対処法

トイレが下水臭くなる5つの原因

  • 便器の設置分(フランジ等)に隙間ができている
  • 封水が下がっている(便器に水が貯まっていない)
  • トイレが詰まっている
  • トイレタンクに不具合がある
  • 排水管に気圧変化が起きている

便器の設置分(フランジ等)に隙間ができている

急にトイレが下水臭くなる1番の理由が【便器と床の設置部分の不具合】です。
フランジやガスケットは頑丈ではありますが、劣化していると割れたり破損することがあります。
特に便座に座るたびに衝撃が掛かり、ダメージは蓄積していきます。
トイレの使い方にもよりますが10年~15年ほど使っていると、便器の設置部分に隙間ができやすくなります。

対処方法

フランジやガスケットの交換は素人では難しい作業になりますので、対処方法としては【水道修理業者へ依頼】しましょう。
便器を取り外しての作業となり、費用としては3万円~5万円が相場です。
作業時間は1時間程度は見ておきましょう。

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封水が下がっている(便器に水が貯まっていない)

トイレの封水とは、便器内に溜まっているただの水のことです。
ただの水なので放っておくと自然と蒸発し、水位が下がっていきます。
毎日、日常的にトイレを流していれば、自然と封水が溜まるので蒸発することはまずありません。

ではなぜ封水切れが起きるのかというと長期の旅行や出張時です。
時期や気温にもよりますが、2週間程度トイレの水を流さなければ封水切れが起き始めます。

特に夏場は室内の気温が高くなりやすく、水の蒸発スピードが上がってしまいます。

対処方法

便器内の封水切れを防ぐためには、2つ対処法があります。
1.蒸発しないように便器の上部にラップを巻く
2.蒸発防止剤を使用する

トイレを長期間使用しないのであれば、便器の上にラップをしてしまいましょう。
これだけで封水の蒸発を防げます。
別の方法として、【蒸発防止剤】を使うのも有効です。
これは便器内に蒸発防止剤を少量流すだけのお手軽対処法です。

便器内で詰まっている

封水の蒸発が原因として考えられない場合は、トイレの詰まりを疑いましょう。
便器内の水路に異物が詰まると、水の流れが悪くなり封水が通常の水位までうまく戻らなくなることで封水切れに繋がることがあります。
また、排水トラップ内に髪の毛やトイレットペーパーなどが引っかかると、それを伝って封水が排水管へ流れて封水の水位が下がる“毛細管現象”が起きることもあります。
この原因は、あまりないケースですが、「絶対にない!」とは言い切れないので注意しましょう。

対処方法

対処方法としては、便器内の洗浄をすることです。
お手軽なのはラバーカップですが、こびりついた汚れがある場合は薬剤やワイヤーブラシを使用しましょう。
工具さえ用意できれば自分で作業可能です。

トイレタンクの不具合

トイレタンクの中にはサイフォン管(オーバーフロー管)に繋がる“補助水管”があり、サイフォン管(オーバーフロー管)の不具合や補助水管が抜けることで封水の水位が下がってしまうことがあります。
補助水管の役割は、水を流したあとにタンクの水を便器に送って封水の水位を上げる役割を担っています。

補助水管がオーバーフロー菅と呼ばれる部品から抜けて外れることで、水位の調整ができず封水切れが起こってしまういます。

対処方法

外れてしまった補助水管は、自力で簡単に付け直すことができます。
▼手順はコチラ

  • トイレの止水栓を閉め、トイレタンクの蓋を開ける
  • サイフォン管(オーバーフロー管)の中へ補助水管を差し込みます
  • トイレタンクの蓋を元に戻し、止水栓を開きます
  • トイレの水を流して通常通りに流れるかテストして完了です

実はトイレ内の汚れが下水臭さの原因かも?

実はトイレ内の汚れが下水臭さの原因かも?

トイレが急に下水臭くなる原因を紹介しましたが、『対処方法を試しても改善されないよ!』といったときには、以下のような間接的な原因があるかもしれません。

  • 壁紙や床材の汚れの蓄積
  • 便器内部に汚れや尿石が蓄積
  • 便器の裏や隙間に汚れが蓄積

このような【下水から悪臭が上がってきていない】ような、ケースもあります。
よほどの汚れが蓄積していなければ、この様なケースは少ないと思いますが対処方法を解説します。

壁紙や床材の汚れの蓄積

トイレの壁紙や床には、飛び散った尿や汚水が付着していきます。
目には見えない程度の汚れや汚水ですが、長年蓄積することで悪臭を放つことがあります。

このような場合は中性洗剤や除菌シートを使ってお掃除をしましょう。

<用意するもの>
■トイレ用の中性洗剤or拭き掃除シート
■布や雑巾

<掃除方法>
特別な掃除道具は必要ありません。
お家にある中性洗剤を薄めて雑巾につけ、床や壁を拭きあげましょう。
トイレの拭き掃除シートの場合は、シンプルに拭き上げるだけでOKです。
拭きあげた後は、必ず乾拭きをして、換気扇を回すか窓を開けてしっかりと乾燥させましょう。

また、別の方法として【壁紙を張り替える】【床材を張り替える】ことも可能です。
ただし、自分でやるとキレイに仕上げることが難しいので、張り替える場合は水道屋さんや内装屋さんへ依頼しましょう。

便器内部に汚れや尿石が蓄積

トイレの掃除を怠っていると、便器内に尿石が溜まっていくのをご存知でしょうか?
尿は空気に触れると固形化していき、尿石になってしまうと菌を増殖させることで臭いの発生につながります。
定期的にトイレ掃除をすることで対処できます。
アルカリ性である尿石は、酸性の洗剤を使うと効果的です。

<用意するもの>
■サンポールやドメストなどの酸性洗剤
■トイレブラシかワイヤーブラシ

まずは洗剤を便器内部や水が貯まっている部分に注ぎ込みましょう。
すぐにシュワシュワしてくるはずです。
ただ、このままでは便器内部までは洗剤が届きませんので、ブラシを使って便器の内側までよく擦ってください。
数分時間を置くのがポイントです。

尿石は固くなりすぎるとブラシで擦っても落ちないケースがあります。
この様な場合は、トーラーと呼ばれているワイヤーで汚れを削り落とします。

便器の裏や隙間にした汚れ

トイレの便器の接合部・床との設置面・ウォシュレットや便座の裏や隙間など、実は汚れがたまりやすい場所です。
飛び散った尿が黄ばんで尿石になっていたり、ゆるい大便がはねていたりします。
このような気づきにくい汚れが蓄積する事で、下水臭さやアンモニア臭を発生させてしまいます。
このようなケースは、日ごろのお手入れで対策することが可能です。

<用意するもの>
■トイレ用のお掃除洗剤
■歯ブラシ
■綿棒

<掃除方法>
掃除方法はシンプルです。
洗剤をつけた歯ブラシや綿棒で、すき間を掃除していきましょう。
ただし、ウォシュレットなどの電化製品は、説明書でお手入れ方法をよく確認してから行って下さい。
尿石には酸性の洗剤がよく聞きます。

必ず守って欲しい注意点としては『塩素系洗剤』と『酸性洗剤』を同時に使用しないでください。
命の危険が伴います。
また換気は常に行っておきましょう。

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何をしてもトイレの悪臭が消えないときは

「上記の方法を試してみたけれど、やっぱり下水臭い!」このような事もあるかと思います。
どうしても解決できないときには【トイレ修理業者へ相談】しましょう。
水道屋さんでも対応してくれます。

建物の構造や躯体の不具合のような場合もありますし、排水管が床下で割れていたりする事もあります。
こうなると素人の方では手を出すことが難しいので、確実に直せる方法としては専門業者に任せるのが一番です。

ただし、トイレ修理業者や水道屋さんに依頼すると【費用が高額になるデメリット】もありますので、業者選びは慎重に行いましょう。

水道屋さんの比較&レビューでは、水道修理業者の特徴や評判を紹介していますので、是非ご活用ください。
水道屋さん選びに迷うときは『はじめての水道修理業者選びを迷っている方向け|おすすめ修理会社3選』の記事を参考にして下さい。

トイレの悪臭や下水臭さに関するよくある質問

トイレの中が急に下水臭くなるのはなぜ?

封水切れが考えられます。封水とは便器内に溜まっている水のことです。
時間と共に蒸発するので、トイレを長期間使用していな場合に封水切れが起こります。
他にも便器の設置部分の割れや不具合が考えられます。

トイレの下水臭を消す方法はある?

あります。下水臭を消すためには、まず臭いの原因を突き止めましょう。
封水切れが原因であれば、トイレの水を流して換気するだけで改善されます。
壁紙などのトイレ内装の汚れが原因であれば、拭き掃除や壁紙の張替えでトイレ内の下水臭を消すことができます。

アパートの周辺が下水臭い!どこから匂う?

アパートなどの集合住宅では、浄化槽と呼ばれる下水設備が設置されています。
原因は様々ありますが、「汚水が逆流している」「大雨で下水が溢れている」「排水管の不具合」などが考えられます。
また浄化槽は定期的に溜まった汚物の除去が必要です。
オーナー様がうっかり汲み取りを忘れていて悪臭を発する事もあります。

古いトイレの下水臭い原因や対策はある?

古いトイレの場合や、換気扇がないトイレでは『臭突』が使われていることが多いです。
臭突とはトイレ内の空気を煙突をのようなもので生活圏より上の空気中に流す設備です。
言い替えると、トイレ用の煙突です。
この臭突が破損していると、そこから臭いが漏れて悪臭の原因となります。
対策としては「臭突を修理」「換気扇を設置」などがあります。

まとめ|トイレが急に下水臭いのはこれが原因!4つの対処法と解決策

いかがだったでしょうか?トイレの下水臭さは消せましたでしょうか?
悪臭のトラブルが解決できていればなによりです。
最後に記事のまとめをしておきます。

トイレが下水臭くなる5つの原因

  • 便器の設置分(フランジ等)に隙間ができている
  • 封水が下がっている(便器に水が貯まっていない)
  • トイレが詰まっている
  • トイレタンクに不具合がある
  • 排水管に気圧変化が起きている

解決方法は「トイレの水を流す」「掃除をする」だけです。
それでも直らない場合は水道設備関連の専門業者に相談しましょう。

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