【必見】トイレつまりで少しずつ流れる現象の原因と解決方法

トイレが少しずつ流れる現象に直面すると、何が原因で、どう対処すればよいのか悩む方も多いはずです。
本記事では、まず「トイレつまりの一般的な症状」と「少しずつ流れる原因」をわかりやすく解説します。
具体的には、トイレットペーパーや汚物、固形物、尿石の蓄積、さらにはおむつや生理用品など吸水性の高いものが詰まるケースを取り上げ、各原因に対応する自分でできる対処法(50℃のお湯、ラバーカップ、ワイヤーブラシの使い方)を詳しく紹介します。
また、異物が原因のトイレつまり時の水道屋さんへの相談方法や、日常メンテナンスのポイントも網羅的に解説します。
目次
トイレの水が少しづつ流れる現象の概要

トイレが「少しずつ流れる」状況は、一般的な排水つまり症状の一種です。
そして、詰まり具合は一見軽微に見えます。
しかし、水の流れが不自然な状態なので、気になってしまう方も多いと思います。
トイレつまりの一般的な症状
トイレつまりが発生すると、便器内にはいくつか症状が現れます。
その一つが『水が少しづつ流れる症状』です。
他には、「便器内の水位が上がりあふれそうになる」「ゴボゴボと音がする」「紙が残る」などの症状があります。
症状 | 詳細 |
---|---|
少しづつ流れる | 一時的に水位が上がるが徐々に流れていく 便器内へチョロチョロ水漏れする |
あふれそうになる、あふれた | トイレの水を流すと便器内の水位が上がる |
ゴボゴボ音がする | 水が流れていく際に「ごぼごぼ」など、通常ではない音がする |
トイレットペーパーが残る | トイレの水を流した後、汚物は流れるが紙が残っていたり浮いていたりする ▶トイレットペーパーが流れないのはなぜ?紙が便器に残る原因と対策 |
この4つの症状はトイレつまりの可能性が高く、対処が必要になります。
より詳しく知りたい方は、それぞれの記事をご確認ください。
少しずつ流れる現象はなぜ起きるのか
トイレから水が少しずつ流れる主な原因は、排水管内部の部分的な詰まりに起因しています。
これは、トイレットペーパーや汚物、尿石が徐々に堆積することにより配管内部が狭くなり、完全なつまり状態に至らずとも水流が部分的に妨げられる場合に発生します。
さらに、以下の要因も考えられます。
- 地震などの影響で、排水管の逆勾配が起きている
- 部分的な固形物の蓄積による、流れの不均一化
- 大雨や洪水時による、排水経路のキャパオーバー
このような現象は、災害に起因しているものもあります。
慢性的に流れが悪い場合は、排水管の点検をおすすめします。
少しずつ流れる症状が起きた時の原因4つ

それでは本題です。
トイレの水が少しずつ流れる時の原因を4つご紹介します。
原因1.トイレットペーパーや汚物が排水管の中に詰まっている
トイレを使用した際、トイレットペーパーや汚物が十分に流れず、徐々に配管内に蓄積されることがあります。
特に30年以上の古い家屋で起きやすい原因です。
また節水トイレなど流す水の勢いが弱い場合、軽度の詰まりが次第に進行し水が少しずつしか流れなくなることがあります。
症状の詳細と注意点
この症状は、最初は普通に流れているように見えても、後から徐々に水流が鈍くなっていくのが特徴です。
部分的な詰まりであっても、突然水が逆流する可能性があるため、違和感を感じたら早めに配管内部の洗浄をおこないましょう。
原因2.排水経路の内部に固形物が詰まっている
トイレットペーパー以外の固形物が誤って排水管内に流れ込むと、配管の一部を塞いでしまうことがあります。
特に固形物は除去が難しいため、トイレには何も持って入らないようにしましょう。
例えば、よくあるのが子供のおもちゃです。
原因3.尿石や汚れが蓄積して排水管の内部が狭くなっている
長期間の使用によって、尿石や大便などの汚れが排水管内に付着し、徐々に固形化するケースがあります。
この結果、排水管の内径が狭くなり、水がスムーズに流れにくくなります。
少しずつ進行していくの中々気づきにくい原因です。
対策としては定期的な高圧洗浄や、普段から多めの水量でトイレを流すことです。
関連記事:トイレ詰まりは配管が原因かも?排水管で詰まった時の対処方法
原因4.おむつや生理用品など吸水性の高いものが詰まっている
トイレに流してはいけないものの一つに、「おむつや生理用品、汚れたティッシュなどの吸水性の高いもの」があります。
これらは、水を吸って膨張すると排水管を塞いでしまいます。
高齢者用のむつであれば完全に排水管を塞いでしまい、水が全く流れなくなることもあります。
予防策と早期対応の重要性
これらの吸水性の高いものは、トイレ内に専用のごみ箱を設置して廃棄する習慣をつけることが大切です。
万が一誤って流してしまった場合は、早期に専門の水道業者へ相談することをお勧めします。
原因 | 主な特徴 | 対策 |
---|---|---|
トイレットペーパー・汚物の詰まり | 初期の詰まりが徐々に進行し、水流が鈍化する | トイレの水流を強くする こまめに流す習慣をつける |
固形物の詰まり | 配管内部に固形物が堆積し、部分的に塞がる | 水道屋さんへ相談する |
尿石や大便の蓄積 | 尿石や水垢が積もり、配管内径が狭くなる | 定期的な洗浄やデオライトの使用して配管洗浄をする |
吸水性物質の詰まり | おむつや生理用品などが水分で膨張し、排水管を塞ぐ | 基本駅にはトイレに流さないように注意する 誤ってトイレに流した場合は水道屋さんへ相談する |
自分でトイレ詰まりを抜く方法

トイレ詰まりは早急な対処が求められます。
そのため、なんとか自分で解消できないかと考える方も多いと思います。
ここでは、『50℃のお湯を使う方法』『ラバーカップの使用方法』『ワイヤーブラシの活用方法』の3つをご紹介します。各方法の手順をしっかり守って、安全に作業を実施しましょう。
50℃のお湯を便器へ流す
50℃前後のお湯を使用する方法は、固まった油脂や汚れを柔らかくする効果があります。
以下の手順で実施してください。
- まず、適温のお湯を用意します。
急激に熱いお湯を流すと便器が傷む可能性があるため、50℃前後に設定するのがポイントです。 - お湯を一気に流すのではなく、少しずつ便器内に注ぎ込みます。
これにより、排水管内に溜まった汚れが効果的に緩和されます。 - 数分間様子を見た後、再度お湯を流しましょう。
必要に応じてこの作業を数回繰り返すことで、詰まりが徐々に解消されることがあります。
※ 注意点:お湯の温度管理には十分気をつけ、熱湯は使用しないようにしてください。
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ラバーカップを使う
ラバーカップは最もポピュラーなトイレ詰まり解消の道具です。
正しい使い方をすることで、手軽に詰まりを取り除くことができます。
以下の手順でお使いください。
- ラバーカップを便器の排水口にしっかりと密着させます。
密着部分に隙間ができないように注意しましょう。 - 大きく吸引・ゆっくり押し込みを繰り返します。
これにより排水管内の圧力が変化し、つまりの原因を便器内へ引き戻します。 - 数回作業を繰り返した後、水を流して詰まりが解消されたかどうかを確認してください。
※ 注意点:コツは押し込むのではなく引き抜くことです。
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ワイヤーブラシは、ラバーカップで解消が難しい頑固な詰まりに対して有効です。
細長いブラシとワイヤーが付いた道具で排水管内の汚れを物理的に取り除きます。
- ワイヤーブラシを便器内に慎重に差し込み、回転させながら奥へ入れていきましょう。
- いっぱいまで入ったら、前後に動かしながら汚れを削り落としブラシでこする作業を繰り返します。
- 作業中は、ブラシが排水管に引っかからないように優しく操作してください。
力任せに行うと排水管が損傷する恐れがあります。
※ 注意点:作業前に適切な保護具(手袋など)を着用し、清潔な状態で実施することが重要です。
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トイレ詰まりの原因が異物なら水道屋さんへ相談しよう

自分で解決方法を試すことも大切ですが、異物が原因の場合は素人判断で無理に対応すると状況が悪化する可能性があります。
私が強くおすすめするのは、早めに水道屋さんに相談していただくことです。
ここでは、相談が必要となるケースやそのメリット、そしてお問い合わせ前に確認していただくポイントについて解説します。
水道屋さんに相談が必要なケースとは?
まず、トイレに異物が詰まっていると見られる場合には、自分で無理に対処することはできるだけ避けるべきと思います。
例えば以下のような状況のときです
- 水が少しずつ流れる症状が続く場合
- 便器内に固形物以外の、おむつや生理用品などが入り込んでいる疑いがある場合
- 自分で工具を使用しても改善が見られない場合
水道屋さんに相談するメリット
私が水道屋に相談することをおすすめする理由は、適切な機材と経験に基づいた迅速な対応が期待できる点です。
水道修理業者は専用の管内カメラや高圧洗浄機を使用し、詰まりの原因を正確に特定し対処できます。
また、すぐに詰まってしまった場合や症状が再発した場合には無償で再度作業をおこなってくれることが多いです。
お問い合わせ前に確認していただきたいポイント
問い合わせる前に、下記の点をもう一度ご確認いただくとトラブル解決がスムーズになります。
- 症状の詳細な状況―水の流れ具合、何が流れ込んだか
- 既に試した対処法―自分で行った作業内容
- 使用しているトイレの種類―家庭用、業務用、設置環境、節水トイレ
これらの情報をもとに、専門の水道業者がより適切な対応方法を提示できるため、事前に整理しておくことをおすすめします。
よくある質問 (FAQ形式)
おすすめの日常メンテナンス

トイレの詰まりや排水管内部の汚れを防ぐためには、日頃からのメンテナンスが非常に大切です。
ここでは、トイレの水流をスムーズに保ち、詰まりの原因となる汚れの蓄積を防ぐために効果的な習慣と具体的な方法をご紹介します。
こまめに水を流す
便器の内部や排水管に汚れや尿石が付着すると、徐々に固まり詰まりの原因になります。
こまめに水を流すことで、これらの汚れが排水管内に溜まるのを防ぐ対策となります。
具体的には、トイレの使用中でも何度かに分けて水を流すことを習慣づけると良いでしょう。
定期的にデオライトで尿石を除去する
日本国内で広く使用されているデオライトは、尿石やカルシウム汚れに対して高い効果を発揮します。
尿石が溜まると、細かな汚れや固形物が付着しやすくなり結果として排水の流れが悪くなります。
デオライトの使用方法は、製品の説明書に従い、適切な希釈率で便器内に流し込むだけです。
数分待った後に水で十分に洗い流すと、尿石や汚れが除去されます。
月に1回の定期清掃を習慣づけると、尿石の蓄積を防ぐことができます。
まとめ
トイレが少しずつ流れる現象は、排水管内に汚物や固形物が詰まること、また尿石などの蓄積が原因で発生します。
まずは50℃のお湯やラバーカップを使い対処するのが一般的ですが、改善が見られない場合は異物や固まった汚れが原因の可能性が高いため、すぐに水道屋さんへ相談してください。
自分で手を加える前に、定期的なメンテナンスを心がけることが再発防止に繋がります。
水道修理業者に依頼する際には、口コミ評価を参考に信頼できる業者に依頼することをお勧めします。
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