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【解決】トイレの水が流れっぱなし!原因別対処法と修理ガイド

【解決】トイレの水が流れっぱなし!原因別対処法と修理ガイド

トイレから水が流れっぱなしになると、「このまま放置すると水道代が大変なことに…」と焦りますよね。
私は水道修理に20年携わってきましたが、この症状は意外と身近で、月に数百円から数千円もの水道料金の無駄につながる深刻な問題です。
この記事では、流れっぱなしの原因を「ボールタップ」「フロートバルブ」「オーバーフロー管」など部品別に解説し、すぐにできる応急処置から完全修理までの手順をご紹介します。
実は多くの場合、正しい知識があれば自分で簡単に解決できることもあります。
水道修理業者に依頼すべきケースや信頼できる水道屋さんの選び方まで網羅していますので、自分で直すのか水道修理業者に依頼するかの参考にしてください。

目次

トイレが流れっぱなしになる現象と水道代への影響

トイレが流れっぱなしになる現象と水道代への影響

トイレの水が流れっぱなしになると、気づかないうちに水道代が高額になってしまうことがあります。
早めに対処すれば大きな出費を防げますが、放置してしまうと水道料金が数千円単位で跳ね上がることも。
「おかしいな?」と思ったら、すぐに原因を特定して対処することが大切です。

トイレが流れっぱなしになるトラブルは、大きく分けて「少量の水が静かに流れ続けるケース」「大量の水が勢いよく流れるケース」の2種類があります。
それぞれ原因や対処法が異なりますので、まずは自分のトイレがどちらのケースに当てはまるのか確認してみましょう。

「ジョロジョロ」「チョロチョロ」といった小さな水の流れる音がする、トイレタンク内から便器に少しずつ水が垂れている、水面にわずかな波紋がある—これらは少量の水が流れ続けているサインです。
この状態は「トイレの小水漏れ」とも呼ばれています。

少量の水漏れは気づきにくいため最注意が必要です。
音も静かで目立たないので、何ヶ月も気づかないまま放置してしまうことがあります。
しかし、たとえ少量でも24時間水が流れ続けると、月間で5〜10立方メートル(約1,000〜2,000円相当)の水が無駄になる可能性があります。

少量の水漏れの主な原因としては以下のようなものがあります。

トイレタンクから少量の水が漏れる原因
  • フロートバルブの劣化による隙間からの水漏れ
  • ボールタップのダイヤフラムの摩耗
  • オーバーフロー管の微細な亀裂
  • 浮き球の位置調整不良

簡単に確認する方法として、トイレタンクの中に食用色素やトイレ洗剤を数滴垂らして水の色を変え、しばらく放置してみましょう。
タンクから便器に色のついた水が流れていれば、明らかに水漏れが起きています

「ゴーッ」という音が常に聞こえる、タンクから便器へ明らかに水が流れている、水の音が止まらない、これらは大量の水が流れ続けているサインです。
この状態は一目で異常だとわかるため、すぐに気づくことができます。

大量の水漏れの場合、1日で1立方メートル以上(約200円以上)の水が無駄になることもあり、放置すれば月に6,000円以上の水道料金の上昇につながります。
最悪の場合、月に10,000円以上の追加料金が発生することも珍しくありません。

大量の水漏れが起きる主な原因は以下の通りです。

トイレタンクから大量の水が漏れる原因
  • ボールタップの故障
  • フロートバルブが大きく破損している
  • オーバーフロー管が折れている
  • 浮き球が完全に固定されて動かない
  • 給水管との接続部分からの漏水

大量の水漏れが起きている場合は、まず止水栓を閉めて水の流れを止め、専門業者への相談を検討してください。
応急処置として自分で対応できることもありますが、大きな漏水は早急な修理が必要です。

トイレが流れっぱなしになると、水道料金に与える影響は想像以上に大きいものです。
以下の表は、水漏れの程度によってどれくらいの水道料金が無駄になるかの目安です。

水漏れの程度1日あたりの無駄な水量1ヶ月あたりの無駄な水量想定される追加水道料金(月)
微小(滴が落ちる程度)約5リットル約150リットル約100〜200円
小(細い流れ)約100リットル約3,000リットル約600〜1,000円
中(明らかな流れ)約500リットル約15,000リットル約3,000〜5,000円
大(勢いよく流れる)約1,000リットル以上約30,000リットル以上約6,000〜10,000円以上

水道料金は地域によって異なりますが、一般的に使用量が増えるほど単価も上がる累進課金制を採用している自治体が多いため、水漏れが長期間続くと予想以上に料金が高くなることがあります。

特に注意したいのは、2ヶ月に1度の検針が一般的なため、水漏れに気づかないまま2ヶ月経過すると、請求書を見て初めて「なぜこんなに高いのか」と気づくケースが多いことです。
そのため、定期的なトイレの点検と異変への早期対応が非常に重要になります。

早期発見のポイントとしては、以下のことに注意してください。

トイレの水漏れの異変に気付くポイント
  • 普段と違う水の流れる音がしないか
  • トイレの水を流した後、タンクに水が溜まった後も音が続くことはないか
  • 水道メーターを確認し、家中の蛇口を閉めた状態でもメーターが回っていないか
  • 便器の水面に常に波紋が立っていないか

トイレの水漏れに気づいたらすぐに対処することで、無駄な水道料金の支払いを防ぐことができます。
小さな異変でも見逃さず、定期的な点検を心がけましょう。
次の章では、トイレが止まらない原因を部品別に詳しく解説していきます。

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トイレが止まらない原因を部品別に徹底解説

トイレが止まらない原因を部品別に徹底解説

トイレが流れっぱなしになる原因は、一般的にタンク内部の特定の部品の故障や劣化によるものです。
ここでは主な原因となる部品ごとに詳しく解説していきます。
お使いのトイレがどの部分で問題が起きているか特定する助けになりますよ。

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トイレタンク内のボールタップの位置

ボールタップはトイレタンク内への給水と止水をコントロールする重要な部品です。
この部品が正常に機能しないと、水が止まらずトイレが流れっぱなしになってしまいます。

ボールタップの故障には以下のような症状が現れます。

  • タンクが満水になっても水が止まらない
  • 水の音が常に聞こえる
  • タンク内で水が溢れて、オーバーフロー管から水が流れ続ける

ダイヤフラムはボールタップ内部にある柔らかいゴム製の膜で、水圧によって開閉し水の流れを制御します。
長期間の使用により劣化すると次のような症状が現れます。

  • タンク内に水が少量でも継続的に流れ続ける
  • ボールタップから小さな水漏れ音(シューっという音)が聞こえる
  • ダイヤフラムに亀裂や硬化が見られる(タンク内部を確認する必要あり)

ダイヤフラムの劣化を確認するには、タンクの蓋を開けてボールタップを分解し内部のゴム膜を点検します。
変色や硬化、亀裂があれば交換のサインです。
水垢や異物が付着している場合も誤作動の原因になります。

浮き球は水位によって上下に動き、適切な水位でボールタップの給水を止める役割があります。
以下のような症状があれば浮き球の問題かもしれません。

  • 浮き球が水面まで上がっても水が止まらない
  • 浮き球が途中で引っかかる、または自由に動かない
  • 浮き球がタンク内の壁や他の部品に接触している
  • アームが曲がっているか変形している

浮き球の動作をチェックするには、タンクの蓋を開け手で浮き球を上下に動かしてみてください
スムーズに動き、最も高い位置に持ち上げたときに水が止まるようなら正常です。
浮き球が汚れていたり、アームが曲がっていたりする場合は調整や清掃が必要です。

フロートバルブはタンク底部にある「」のような役割をする部品で、水を便器に流す際に開き、タンクが空になると閉じる機能があります。
主に樹脂製で劣化しやすい部品です。

不具合パターン症状可能性のある原因
完全に閉まらないタンクから便器へ少量の水が常に流れるゴムパッキンの劣化、異物の挟み込み
閉まるのが遅い水を流した後、長時間水が流れ続けるチェーンの調整不良、フロートの位置不良
硬化・変形常に水が漏れる経年劣化、水質による影響
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フロートバルブが完全に閉まらない主な原因は以下の通りです。

  • チェーンが長すぎる、または短すぎる(適切なたるみがないとフロートバルブが正しく閉まりません)
  • フロートバルブの底面に水垢や異物が付着している
  • タンク内に入れる洗浄剤が溶け出して、フロートバルブの動作を妨げている
  • フロートバルブやその周辺のゴムパッキンの劣化

閉まり不良を確認するには、トイレの水を流した後にタンクが満水になった状態で便器内をのぞいてみてください。
便器の水面に絶えず小さな波紋やさざ波が見えるようであれば、フロートバルブからの水漏れが疑われます。

フロートバルブの一般的な寿命は約10年程度ですが、水質や使用頻度によって大きく変わります。
以下の兆候があれば交換時期が近づいています。

フロートバルブの交換時期
  • ゴム部分が触るとべたつく、または黒い液体が手に付く(ゴムの劣化サイン)
  • 表面に多数の亀裂や変形が見られる
  • 定期的に清掃や調整をしても水漏れが改善しない
  • フロートバルブを押し込んでも抵抗感がなく、すぐに戻ってくる

特に黒い液体が手に付くような場合は劣化が進行しており、すぐに交換することをおすすめします。
交換作業は比較的簡単で多くの場合はご自身(DIY)でも行えます。
ホームセンターでトイレの型番に合ったフロートバルブを購入して交換しましょう。

オーバーフロー管はタンク内の水位が異常に高くなった場合に、水を便器に逃がす安全装置の役割をします。
この部品にもトラブルが発生することがあります。

オーバーフロー管のヒビは以下のような原因で発生します。

オーバーフロー管が破損する原因
  • 長期間の使用による樹脂素材の経年劣化
  • タンク内に入れた節水グッズ(ペットボトルなど)による物理的な圧力や接触
  • タンク内の水の塩素による素材の劣化
  • 清掃時の不注意による衝撃
オーバーフロー管のヒビを見つける方法
  1. トイレタンクの水を抜き、止水栓を閉めます
  2. オーバーフロー管の表面を丁寧に目視点検します
  3. ライトを使ってさまざまな角度から光を当てると、小さなヒビも見つけやすくなります
  4. 特に接続部分やタンク内の他の部品と接触する部分を重点的にチェックします

オーバーフロー管にヒビがあると、そこから水が漏れ出し便器へ常に水が流れる原因となります。
ヒビは時間の経過とともに大きくなる傾向があるため、早めの対処が必要です。

オーバーフロー管が折れたり、大きく破損したりした場合の対応方法は以下の通りです。

  • 応急処置:防水テープやシリコンシーラントで一時的に漏れを止める(あくまでも一時的な対策です)
  • 部品交換:トイレの型番に合った純正または互換性のあるオーバーフロー管に交換する
  • 専門家への依頼:オーバーフロー管の交換は専門的な知識や工具が必要な場合があるため、自信がなければ水道修理業者に依頼する

オーバーフロー管の交換は、トイレのタンクの取り外しが必要になる場合もあり、やや難易度の高い作業です。
万が一の水漏れなどのリスクを考えると、専門家に任せるのが安心でしょう。

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上記の主要部品以外にも、トイレが流れっぱなしになる原因として考えられるものがあります。

他のトイレの水が流れっぱなしになる原因
  • 水圧の問題:水圧が高すぎる場合、ボールタップが正常に機能できず、水が止まらないことがあります
  • タンク内の水位設定が高すぎる:水位が高すぎると、オーバーフロー管から水が流れ続ける原因になります
  • タンクと便器の接続部のパッキン劣化:ここからの水漏れも流れっぱなしのように見えることがあります
  • レバーやフラッシュボタンの戻り不良:操作部分が正常に戻らないと、フロートバルブが閉まらず水が流れ続けます

トイレタンク内の洗浄剤やカビ取り剤も注意が必要です。
これらが溶け出してゴム部品に付着すると、部品の劣化を早めたり、異常な動作の原因になったりします。
特に塩素系の洗剤はゴム製品を劣化させやすいので使用は控えましょう。

トイレが流れっぱなしになる原因は複数が重なっていることもあります。
例えば、ダイヤフラムの軽度の劣化とフロートバルブの微小な漏れが組み合わさって大きな水漏れになっていることもあるので、点検時はすべての部品を丁寧に確認することが大切です。

緊急時の水止め方法と応急処置

緊急時の水止め方法と応急処置

トイレの水が流れっぱなしになったとき、まず最初にすべきことは水を止めることです。
水漏れを放置すると水道料金が高額になるだけでなく、最悪の場合は水漏れによる床や壁の損傷につながることもあります。
ここでは緊急時の対処法を解説します。

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トイレの水を素早く止めるためには、まず止水栓の場所を知っておくことが重要です。
止水栓はトイレ専用の水を止める栓で、通常はトイレタンクの下部や側面に設置されています。

止水栓のタイプ特徴操作方法
ハンドル式円形や十字型のハンドルがついている右回り(時計回り)に回して閉める
マイナスドライバー式マイナスドライバーを差し込む溝があるマイナスドライバーを使って右回りに回す
レバー式レバーを横に倒すタイプレバーを水の流れと垂直になるよう倒す

止水栓が見つけたら、右回り(時計回り)にしっかりと回して水を止めましょう
完全に閉まるまで回すことが大切です。
止水栓を閉めた後、トイレのレバーを操作してタンク内の水を流し、水が補給されなくなることを確認してください。

万が一、トイレの止水栓が見つからない場合や、止水栓を閉めても水が止まらないような緊急時には、建物全体の水道元栓を閉める必要があります。
水道の元栓は一般的に以下の場所にあります。

水道の元栓の設置場所
  • 戸建て住宅:玄関周辺や家の外にあるメーターボックス内
  • マンション:玄関付近の壁や床下点検口内、または共用廊下の配管スペース
  • 古い建物:キッチンや洗面所の下の収納スペース
水道の元栓を閉める手順
  1. メーターボックスや点検口を開け、元栓のハンドルやレバーを探します
  2. 水道の元栓を右回り(時計回り)に回すか、レバー式の場合は水の流れと垂直な方向に倒します
  3. どの蛇口からも水が出なくなることを確認します
  4. 水道修理業者に連絡し、状況を説明します

水道の元栓を閉めると建物全体の水が使えなくなるため、必要最小限の時間にとどめ、できるだけ早く専門家に修理を依頼することをおすすめします。

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水を止めた後、状況によっては自分でできる応急処置があります。
ただし、応急処置には限界があることを理解しておきましょう。

できることできないこと
タンク内のごみや異物を取り除く
チェーンの引っかかりを直す
浮き玉の位置調整
フロートバルブの簡単な調整
破損したパーツの修理
配管の交換
タンク内部の複雑な部品交換
ウォシュレット関連の電気系統の修理
タンクが割れている

浮き玉が下がらず水が流れ続けている場合の応急処置として、タンク内の浮きボールを手で下に押してみることで一時的に水が止まることがあります。
また、浮き玉が引っかかっている場合は、軽く動かして正常な位置に戻すことで改善することもあります。

フロートバルブの不具合が原因の場合は、タンクの水を空にした状態でフロートバルブを軽く洗浄し、ゴミを取り除くことで症状が改善することがあります。
特に水垢やタンク洗浄剤の残りがフロートバルブに付着していると、密閉性が損なわれ水が漏れることがあります。

ただし、これらの応急処置はあくまで一時的な対応です。
部品が劣化している場合は、適切な部品に交換する必要があります。
自分での対応に不安がある場合や、応急処置を行っても症状が改善しない場合は、無理せず専門の水道修理業者に依頼することをおすすめします。

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応急処置を行う際の注意点として、トイレタンク内部の部品を強く引っ張ったり無理に動かしたりすると、かえって状況が悪化することがあります。
また、市販の接着剤などで部品を補修しようとするのは避けてください。
後の修理が難しくなるだけでなく、水質汚染の原因になることもあります。

自分でできる修理と部品交換の手順

自分でできる修理と部品交換の手順

トイレの水が流れっぱなしになったとき、実は多くの修理は特別な技術がなくても自分で対処できます。
ここでは、ご家庭で実践できる修理方法をステップバイステップで解説します。
正しい手順で作業すれば、修理費用を節約できるだけでなく達成感も得られますよ。

まずはトイレタンクの蓋を開けて内部を確認しましょう。
これが全ての修理の第一歩です。
※注意:必ず止水栓を閉めてから作業してください。

  1. タンクの上に物が置いてある場合は、すべて移動させます
  2. 両手でタンクの蓋をしっかり持ち、まっすぐ上に持ち上げます
  3. 蓋は重いので、安全な場所に傷がつかないように置きましょう

タンクを開けたら、内部の主要な部品を確認します。
トイレタンク内部には次の重要な部品があります:

部品名役割位置
ボールタップタンクへの給水と止水を制御タンク左側に設置されていることが多い
フロートバルブ(排水弁)タンクの水を便器に流す栓の役割タンク底部中央
オーバーフロー管水位が高すぎる場合に排水タンク中央からフロートバルブに接続
浮き球水位を感知して給水を制御ボールタップに接続

これらの部品の位置関係を把握しておくと、トラブルの原因特定や修理がスムーズに進みます。

フロートバルブ(排水弁)は劣化しやすく、交換が必要になることが多い部品です。
以下の手順で簡単に交換できます。

フロートバルブの交換手順
  1. まず止水栓を閉めて水の供給を止めます
  2. トイレを流して、タンク内の水を可能な限り排出します
  3. 残った水はスポンジやタオルで拭き取ります
  4. フロートバルブにつながるチェーンを外します
  5. フロートバルブを反時計回りに回して取り外します(固い場合はゴム手袋を使うと滑りにくくなります)
  6. 新しいフロートバルブをタンク底の穴に合わせ、時計回りに回して取り付けます
  7. チェーンを適切な長さに調整して取り付けます(長すぎると水が漏れ続け、短すぎるとレバーを押しても水が流れません)
  8. 止水栓を開いて水を溜め、何度か試し流しをして正常に動作するか確認します

フロートバルブを交換する際は、お使いのトイレの型式に合った部品を選ぶことが重要です。
ホームセンターで購入する際には、古い部品を持参するか、トイレのメーカーと型番をメモしておくと確実です。

ボールタップ内のダイヤフラムが劣化すると、水が止まらなくなることがあります。
ダイヤフラムの交換は少し複雑ですが、手順を追えば自分でもできます。

ダイヤフラムお交換手順
  1. 止水栓を閉めて水の供給を止めます
  2. ボールタップのキャップを外します(通常は上部にあります)
  3. ボールタップ内部のダイヤフラムを確認します(黒や茶色のゴム製の円盤状のパーツです)
  4. 古いダイヤフラムを慎重に取り外します(位置や向きを覚えておきましょう)
  5. 新しいダイヤフラムを同じ向きで取り付けます
  6. ボールタップを元通りに組み立て、キャップを締めます
  7. 止水栓を開いて水漏れがないか確認します

ダイヤフラム交換は精密な作業なので、部品を紛失しないよう注意してください。
作業前に携帯で内部の写真を撮っておくと、組み立て時に役立ちます。

ダイヤフラムが劣化すると、次のような症状が現れます。

  • タンクに水が溜まった後も給水が止まらない
  • ダイヤフラムの表面にひび割れや変形がある
  • タンク内に「シューッ」という小さな音が継続的に聞こえる

これらの症状があれば、ダイヤフラムの交換時期と考えられます。

浮き球の動作不良も水が流れっぱなしの原因になります。
浮き球に問題があるかは次の方法で確認できます

  • タンクに水が溜まっているときに浮き球を手で少し押し下げてみて、水の供給が止まるか確認
  • 浮き球が自由に動くか、どこかに引っかかっていないか確認
  • 浮き球に亀裂や穴があり、水が中に入っていないか確認

浮き球に問題がある場合は、調整や交換で解決できることが多いです。

トイレの修理を自分で行うには、基本的な工具と部品が必要です。
事前に準備しておくと作業がスムーズに進みます。

工具名用途備考
モンキーレンチナットや配管の締め付け・緩めサイズ調整可能なものが便利
マイナスドライバーネジの締め付け・緩めサイズ違いを2〜3本用意
プラスドライバーネジの締め付け・緩め2号と3号があると便利
ペンチ部品の固定や取り外し滑り止め付きが使いやすい
バケツと雑巾水の排出と拭き取り予想以上に水が出ることも
ゴム手袋手の保護と滑り止め厚手のものがおすすめ
部品名選び方のポイント価格の目安
フロートバルブセットトイレの型式に合ったもの500円〜1,000円
ダイヤフラムボールタップの型式に合ったもの500円〜1,500円
ボールタップ本体同じ型式のもの2,000円~5,000円
浮き球既存のものと同サイズ800円〜2,000円
パッキン類各接続部に合ったサイズ300円〜800円
シリコングリス食品衛生法適合品500円〜1,000円

部品を購入する際は、古い部品を持参するか、トイレのメーカー名と型番を控えておくことをおすすめします。
また、パッキン類は予備も含めて複数サイズ購入しておくと安心です。

DIY修理を始める前に、以下の点を確認しておきましょう:

  • 止水栓の場所と操作方法を事前に確認しておく
  • 緊急時に連絡できる水道修理業者の連絡先を控えておく
  • 古い部品を取り外す前に、配置や向きを写真に撮っておく
  • 作業に十分な時間(30分〜1時間程度)を確保する
  • 床に水が漏れても大丈夫なように、新聞紙やタオルを敷いておく

これらの準備をしておけば、トラブルが発生しても落ち着いて対処できます。
自分での修理が難しいと感じたら、無理せず専門家に依頼することも大切です。
適切な判断で、安全かつ効率的な修理を心がけましょう。

水道修理業者に依頼するべき状況と選び方

水道修理業者に依頼するべき状況と選び方

トイレの水が流れっぱなしになるトラブルは、場合によっては自分で修理できることもありますが、より複雑な故障やスキルがない場合はプロの水道修理業者に依頼するのが賢明です。
ここでは、どんな状況でプロに任せるべきか、信頼できる水道屋さんの選び方、費用相場について解説します。

以下のようなケースでは、無理に自分で修理せず、専門の水道修理業者に依頼することをおすすめします。

水道修理業者に依頼すべきケース
  • タンク内の構造がわからず、原因特定ができない場合
  • パーツ交換をしても問題が解決しない場合
  • ボールタップ全体の交換が必要な故障
  • オーバーフロー管が破損していて交換が必要な場合
  • タンクと便器の接続部分からの水漏れがある場合
  • トイレ本体の取り外しが必要なケース
  • 複数の不具合が同時に発生している場合
  • 水道配管に関わる問題が疑われる場合

特に古いタイプのトイレや最新の節水型トイレは、構造が複雑で専門的な知識がないと修理が難しいことがあります。
また、誤った修理をすると、さらに状況が悪化するリスクもあるため注意が必要です。

ご高齢の方や体に不自由のある方は、無理に自分で修理しようとせず、プロに依頼するのが安全です。
トイレタンクの操作は中腰での作業が多く、思わぬ怪我につながる可能性もあります。

大量の水が勢いよく流れ続けている場合は、水道料金の急激な上昇につながるため、緊急対応可能な水道修理業者にすぐに連絡することをおすすめします。
応急処置として止水栓を閉めてから業者を呼びましょう。

トイレの修理を依頼する業者選びは、後悔しないためにも慎重に行うことが大切です。
以下のポイントを確認して、信頼できる水道修理業者を選びましょう。

選定基準チェックポイント
営業実績創業年数、施工実績数、会社規模などで信頼性を判断
資格保有給水装置工事主任技術者や排水設備工事責任技術者などの有資格者がいるか
料金体系見積もりが明確で、追加料金の発生条件が明示されているか
対応の迅速さ24時間対応か、当日対応可能か、出張費は無料か
アフターフォロー修理後の保証期間、再修理時の対応方針
口コミ評判実際に利用した人の評価やレビュー

特に重要なのは、見積もり前の電話対応です。
親切で丁寧な説明をしてくれる業者は信頼できる可能性が高いでしょう。
逆に、電話で料金を明確に答えられない、極端に安い金額を提示するなどの場合は注意が必要です。

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残念ながら、水道修理業界には悪質な業者も存在します。
以下のような特徴がある場合は注意しましょう。

  • 見積もりと大幅に異なる請求をする
  • 「今日中に契約しないと割引が効かない」など急かす
  • 必要のない部品交換を勧めてくる
  • 会社名や住所が不明確、担当者の名刺がない
  • 保証内容が曖昧である
  • 強引な勧誘や高圧的な態度をとる

不安を感じたら、一度その場を離れて別の業者に見積もりを依頼することも検討してください。複数の業者から見積もりを取ることで、適正価格や作業内容の比較ができます。

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修理費用の相場と追加料金の注意点

トイレの水が流れっぱなしになる原因や症状によって修理費用は大きく異なります。
以下に一般的な相場を示します。

修理内容費用相場(税込)作業時間目安
ボールタップの交換8,000円~15,000円30分~1時間
フロートバルブの交換5,000円~10,000円15分~30分
ダイヤフラムのみ交換5,000円~8,000円15分~30分
オーバーフロー管の交換15,000円~25,000円1時間~2時間
タンク本体の交換30,000円~50,000円2時間~3時間
トイレ一式の交換80,000円~150,000円3時間~5時間

これらの価格はあくまで目安であり、トイレの型式や部品の種類、水道修理業者によって変動します。
また、深夜や休日の対応は割増料金が発生することが多いので事前に確認しましょう。

見積もり時には想定していなかった追加料金が発生するケースがあります。
以下のような状況に注意してください。

  • 予想以上に劣化が進んでいて複数の部品交換が必要になった場合
  • 特殊な部品や海外製トイレで部品の取り寄せが必要な場合
  • トイレ本体の周辺工事(床や壁の補修など)が必要になった場合
  • 深夜・早朝・休日の割増料金
  • オプションサービス(トイレ内の消臭・洗浄など)を追加した場合

料金トラブルを避けるためには、見積もり時に「これ以上の追加費用は発生しないか」を必ず確認しておくことが重要です。
また、見積書には修理内容と料金内訳を明記してもらいましょう。

トイレの流れっぱなしに迅速に対応してくれる、信頼性の高い水道修理業者をいくつかご紹介します。
全国対応の大手から地域密着型の水道屋さんまで、サービス内容や特徴を比較してみてください。

会社名対応エリア特徴料金の目安
水の救急隊全国対応24時間365日対応、出張費無料、WEB割引あり基本料金5,500円~
クラシアン全国対応大手で安心、出張費無料、作業実績多数基本料金8,800円~
クリーンライフ全国対応24時間対応、夜間割増なし、WEB割引あり基本料金3,300円~
富士水道センター関東・北関東地域密着型、出張費無料、カード決済可お問い合わせ
クジラのマークの水道屋さん関西保証制度あり、24時間受付、カード決済可お問い合わせ

どの水道屋さん依頼する場合も、事前に電話で状況を詳しく説明し、おおよその費用感を確認することをおすすめします。
複数の業者から見積もりを取り、比較検討するのが理想的です。

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水道修理業者に連絡する前に、以下の情報を整理しておくと、スムーズに対応してもらえます。

  • トイレのメーカーと型番(わかれば)
  • いつからトラブルが発生しているか
  • どのような症状か(水の量、音、頻度など)
  • 自分で試した対処法があれば、その内容
  • 住所と最寄りの目印
  • 希望する訪問時間帯

また、トイレの周りを片付けておくと作業がスムーズに進みます。
貴重品は別の場所に移動させておくことも忘れないようにしましょう。

トイレトラブルを未然に防ぐメンテナンス方法

トイレトラブルを未然に防ぐメンテナンス方法

トイレの水が流れっぱなしになるトラブルは、適切なメンテナンスで多くの場合防ぐことができます。
20年以上水道修理業者として働いてきた経験から言うと、「早期発見・早期対応」が水道料金の無駄遣いを防ぐカギです。
このセクションでは、トイレを長持ちさせるための効果的なメンテナンス方法を解説します。

トイレの定期点検は、少なくとも3ヶ月に1回行うことをおすすめします。
普段使っているとなかなか気づかない小さな異変も定期的にチェックすることで早期発見できます。
以下のチェックリストを活用して、ご家庭でも簡単に点検できるようにしましょう。

点検箇所チェック内容頻度
タンク内の水位オーバーフロー管の水位ラインより低いか確認月1回
ボールタップの動き滑らかに上下するか確認3ヶ月に1回
フロートバルブしっかり閉まっているか、漏れがないか確認3ヶ月に1回
タンク内の水の音水を流した後、静かになるか確認週1回
タンク内部の部品変色や劣化の兆候がないか確認6ヶ月に1回

特に注意したいのが、水を流した後のタンクからの「シャー」という小さな音です。
この音が続くようであれば、すでに微量の水漏れが始まっている可能性があります。
静かな夜などに耳を澄ませて確認してみてください。

トイレタンク内の清掃は定期メンテナンスの重要な部分です。
水道水に含まれるミネラル成分や不純物がタンク内に蓄積すると、部品の動きを妨げたり劣化を早めたりします。
半年に1回程度の清掃がおすすめです。

タンク内を効果的に清掃するための手順をご紹介します。

トイレタンクの清掃手順
  1. 止水栓を閉めてタンク内の水を止めます
  2. トイレを流してタンク内の水を抜きます
  3. タンク内の壁面や底面についた水垢やカビを、柔らかいブラシと中性洗剤で優しく洗います
  4. ボールタップやフロートバルブの周りの汚れも丁寧に落とします
  5. 洗剤をきれいに洗い流します
  6. 止水栓を開けて水を戻し、正常に動作するか確認します

トイレタンク内の清掃を行う際は、以下の点に注意しましょう:

  • 強い洗剤や塩素系漂白剤は部品を劣化させる原因になるため使用を避ける
  • 樹脂製の部品を強くこすりすぎない(傷がつくと水漏れの原因になります)
  • ゴム部品には特に注意し、洗剤が残らないようよく洗い流す
  • タンク内に洗浄剤タブレットを入れている場合は、フロートバルブに直接触れないよう位置を調整する

特にタンク内に入れる洗浄剤には注意が必要です。
便利ですが、一部の洗浄剤はゴムパッキンやフロートバルブを劣化させる原因になります。
色素が強い洗浄剤は部品に付着して変色させ、機能に影響を与えることもあります。

トイレの部品は正しく使用していても必ず劣化します
しかし、一部の使い方は劣化を早めてしまいます。
できるだけ長く快適に使うための対策をご紹介します。

劣化を早める使い方対策方法
タンク内への洗浄剤の長期設置洗浄剤はフロートバルブから離れた場所に設置し、3ヶ月以上の連続使用は避ける
強く荒い操作でのレバー操作優しく操作し、過度な力をかけない
トイレットペーパー以外の物を流すトイレに流せるものを明確にし、家族全員で共有する
ペットボトルなどの異物をタンク内に設置節水目的の場合は、専用の節水部品を使用する
頻繁なタンク内部の触り過ぎ必要な点検以外はタンク内部に触れないよう心がける

トイレの主要部品は、以下のような交換時期の目安があります。

トイレ部品の交換時期の目安
  • フロートバルブ:8〜10年
  • ボールタップ:10〜15年
  • 給水管やパッキン類:5〜7年
  • レバーやチェーン:必要に応じて(動きが悪くなったら)

これらの部品は突然壊れるというよりも、徐々に劣化して機能が低下していきます。
定期点検で「黒い粉状のものが手につく」「ゴム部分がベタベタする」などの兆候が見られたら、交換時期が近づいているサインです。

トラブルが発生してから修理するよりも、定期的な部品交換には大きなメリットがあります。

早めに部品交換をするメリット
  1. 水道料金の無駄な上昇を防げる
  2. 緊急で高額な修理業者を呼ぶ必要がなくなる
  3. 計画的に費用を抑えられる(緊急時より通常修理の方が費用は安い)
  4. 突然のトイレ使用不能といった事態を避けられる

私の経験上、多くのお客様は「もう少し早く点検していれば…」と後悔されます。
特に築10年以上の住宅にお住まいの方は、一度プロの水道修理業者に点検を依頼することをおすすめします。
小さな異変も見逃さず、将来的なトラブルを未然に防げます。

日頃からのちょっとした心がけで、トイレの寿命は大きく変わります。
定期的なメンテナンスを習慣にして、快適なトイレ環境を維持しましょう。

まとめ

トイレの水が流れっぱなしは放置すると水道代が大幅に上がる深刻なトラブルです。
原因はボールタップやフロートバルブの劣化、オーバーフロー管のヒビなど様々ですが、多くは止水栓を閉めて一時対応した後、部品交換で解決できます。
LIXILやTOTOなど国内メーカーの部品は比較的入手しやすく、自力での修理も可能ですが、水漏れが大量の場合や複雑な構造のトイレは専門業者への依頼をおすすめします。
定期的なタンク内の点検・清掃を行うことで部品の寿命を延ばせるため、年に1回程度のメンテナンスを習慣にしましょう。
早期発見・早期対応が水道代節約の鍵となります。

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トイレが流れっぱなしになる』といったトラブルは、よくある厄介なトラブルです。
この問題が発生すると、水道料金が無駄にかかるだけでなく、正常にトイレを使えない事が多いです。
この記事では、トイレが流れっぱなしになる主な原因を詳しく解説します。
また、どの部品が故障しているのかを見極めるためのチェックリストや、専門の水道修理業者に依頼する際の適切な判断についても詳しく解説しています。
少量の水が流れている方も、勢いよく流れっぱなしになっている方も共通の原因のこともあります。

トイレが流れっぱなしになる主な原因

ボールタップの故障

ボールタップとは、トイレタンク内への給水と止水の役割をしている部品です。
ボールタップが故障することで水が止まらなくなり、トイレの水が流れっぱなしとなります。

ボールタップでよく不具合が起きるのが「ダイヤフラム」と「浮き球」です。

ダイヤフラムの故障

ダイヤフラムが故障すると、水がうまく止まらずトイレが流れっぱなしになることがあります。
ダイヤフラムは、ボールタップの内部に組み込まれていて、水の流れを調節する重要な部品です。
長期間の使用や劣化によりダイヤフラムが劣化すると、水をきちんと止めることができなくなります。

浮き球が動かない

ボールタップの先端には浮き球が付いていて、タンク内に水が貯まると浮き球が持ち上げられて給水が止まります
なんらかの原因で浮き球が動かない場合、トイレタンク内の水位が正しく調節されずに結果として水が流れっぱなしになります。
浮き球が固定されてしまうことや、ゴミが詰まって動かなくなることが原因です。

フロートバルブの不具合

フロートバルブは、トイレタンクの底に設置されていて「栓」の役割をしています。
樹脂製の商品が多く、劣化しやすい部品の一つでもあります。

フロートバルブが閉まっていない

フロートバルブが完全に閉まらないと、タンク内の水が止まらず流れ続けます
これには、フロートバルブの劣化や異物が詰まっていることが原因となることが多いです。
特にタンク内へ入れる洗浄剤が原因となることがあります。

フロートバルブが劣化して隙間ができている

フロートバルブが長期間使用されることで劣化し、変形してしまい隙間ができてしまうことがあります。
少しでも隙間ができてしまうと排水栓の役割を果たせず、便器へ水が漏れ続けることとなりトイレが流れっぱなしの状態が続きます。

フロートバルブの寿命と交換時期

フロートバルブの寿命は一般的には10年程度です。
樹脂製のフロートバルブが多く採用されていて必ず劣化する部品のため、トラブルが起きる前に交換するのがおすすめです。

交換時期の目安としては10年ですが、フロートバルブを直接触ってみて「黒い液体」が手に付くようであればすぐに交換しましょう。

オーバーフロー管の破損

オーバーフロー管とは、タンク内に設置されている部品でタンクから水があふれることを防ぐ効果があります。
オーバーフロー管はプラスチック製のため、劣化すると脆くなり破損しやすくなります。

オーバーフロー管にヒビが入っている

オーバーフロー管にヒビが入ると、ヒビから水が流れてしまい便器へ水が漏れ続ける原因となります。
通常、オーバーフロー管は硬く耐久性がありますが、経年劣化や衝撃によってヒビが入ることがあります。

節水目的でペットボトルをタンク内に入れている方はお気を付けください。

オーバーフロー管が折れてしまっている

オーバーフロー管が折れるというのは稀ですが、強い衝撃や長時間の使用による劣化が原因で折れてしまうこともあります。
オーバーフロー管が折れてしまうと、折れた所から水が流れ続けてトイレが流れっぱなしになります。

トイレが流れっぱなしになったときの対策ガイド

水を止める方法

水が流れ続けっぱなしのトラブルのときは、まずトイレのタンクの水を止めることが大切です。
以下の手順で水を止めてください。

  1. トイレの止水栓を探します。トイレの側面や背面にあります。
  2. 止水栓を右回し(時計回り)に回していき完全に閉めてください。
  3. トイレ内に止水栓がない場合は、水道の元栓を閉めましょう
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自分でできる部品と交換方法

トイレタンクの修理や部品交換は、自分で簡単にできるものもあります。
原因が特定できたら、交換部品をホームセンターなどで購入して交換してみましょう。

自分でできる部品と交換手順を紹介します。

フロートバルブの交換

フロートバルブが劣化している場合は自分で簡単に交換することが可能です。
交換手順は以下の通りです。

  1. トイレのタンクの蓋を開けます。
  2. チェーンに繋がっている古いフロートバルブを取り外します。
  3. チェーンに新しいフロートバルブを取り付けます。
  4. 止水栓を開いてタンク内に水を溜めます。
  5. タンクの蓋を戻し、水を流して確認します。

ダイヤフラムの交換

ダイヤフラムが故障している場合は新しいものと交換が必要です。
以下の手順で行ってください。

  1. タンク内のボールタップにあるダイヤフラムを探します。
  2. 古いダイヤフラムを取り外します。
  3. 新しいダイヤフラムを取り付けます。
  4. 止水栓を開けて水を流し、動作を確認します。

水道修理業者に依頼したほうがいい部品

ボールタップの交換

ボールタップの交換は工具も必要となり少し難しい作業ですので、水道修理業者に依頼するのが安心です。
プロにお願いすることで確実に修理が完了します。

オーバーフロー管の交換

オーバーフロー管の交換も専門的な技術が必要です。
タンクを取り外す作業が必要となることもあります。
安全かつ確実に修理するためには、水道修理業者に頼むと良いでしょう。

水道修理業者に依頼することも検討する

自分で修理することが難しい場合や、修理に自信がない場合は水道修理業者に依頼することを検討してください。
水道屋さんの中には悪質な業者も存在していますので、業者選びは慎重に行いましょう。

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水が流れっぱなしのときの修理費用の目安

水道修理業者によって費用は変わってきます。
一般的には以下のような費用が相場です。

修理内容費用の目安
ボールタップの交換8000円〜15000円
オーバーフロー管の交換15000円〜25000円
修理料金の目安

信頼できる修理業者の選び方

水道修理業者を選ぶ際には以下のポイントに注意して選びましょう。

  • 実績:長年の経験と実績がある業者を選ぶことが重要です。
  • 口コミ:実際に利用した人の口コミや評判を確認します。
  • 料金の明確さ:料金が明確に表示されている業者を選びましょう。
  • 保証:修理後の保証があるかどうかも確認しておくと安心です。

信頼できる修理業者を見つけるためには、複数の業者に見積もりを依頼し比較検討することが大切です。
初めての水道トラブルで、どうしていいかわからない方はコチラをご覧ください。

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水が流れっぱなしのときの点検のチェックリスト

トイレが流れっぱなしになると、水道代も高額になり環境にも良くありません。
原因を特定するためのチェックリスト用意しましたので、まずどの部位に問題があるかを確認しましょう。

1. ボールタップの状態を確認する

ボールタップは、タンク内の水位を制御する重要な部品です。
以下の点をチェックしましょう:

  1. ボールタップの動きがスムーズか確認する
  2. ダイヤフラムに破損や劣化がないか確認する
  3. 浮き球が正しく動作しているか確認する

2. フロートバルブの状態を確認する

フロートバルブの不具合はトイレが流れ続ける原因の一つです。
以下の点をチェックしましょう:

  • フロートバルブが正しく閉まっているか確認する
  • フロートバルブに劣化や隙間がないか確認する
  • フロートバルブの交換時期を過ぎていないか確認する

3. オーバーフロー管の状態を確認する

オーバーフロー管が破損している場合、水が流れ続けることがあります。
以下の点をチェックしましょう:

  • オーバーフロー管にヒビや亀裂がないか確認する
  • オーバーフロー管が折れていないか確認する

4. タンク内部の異物を確認する

異物がタンク内部に入り込むことにより、正常な動作が妨げられることがあります。
以下の点をチェックしましょう:

  • タンク内に異物が入っていないか確認する
  • 異物がある場合は取り除く

5. 水位の調整を確認する

タンク内の水位が適切でない場合、水が流れ続ける原因となります。
以下の点をチェックしましょう:

  1. タンク内の水位が適正範囲内であるか確認する
  2. 水位調整が必要なら、ボールタップの位置を調整する

まとめ

トイレが流れっぱなしになる原因は、ボールタップやフロートバルブの不具合、オーバーフロー管の破損などが考えられます。
原因を特定すれば、自分でも交換可能な部品や専門業者に依頼したほうが良い部品がわかります。
まずは水を止める方法を覚え、チェックリストを使って点検を行いましょう。
手に負えない場合や不安なときは、信頼できる水道修理業者に依頼することをおすすめします。
日頃のメンテナンスがトイレのトラブルを防ぐコツです。

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