水道蛇口から水漏れが起きてしまった、なんてトラブルに見舞われた経験がある方は多いのではないでしょうか。
水道蛇口からの水漏れ、特に単水栓(自在水栓)やハンドル混合水栓から水漏れが起きた場合には、内部パーツの老朽化、例えばパッキンが原因の恐れがあります。
ここでは、パッキンの交換方法について詳しく見ていき、水道蛇口からの水漏れに対処する参考になればと思います。
パッキンとは
そもそもパッキンとは、空気を通さない為の役目を持った詰め物のことを指します。
その為、あらゆる機器に備え付けられているのですが、実は弁当箱や水筒にも活用されているのです。
パッキンを生成する材料は様々なのですが、水道用のパッキンはゴム製という特徴があり、水漏れを防止するために水道蛇口に備え付けられています。
パッキンが主な水漏れの原因
ご紹介しように、パッキンは水漏れをさせない為に水道蛇口に備え付けられているのですが、残念ながらパッキンには老朽化による寿命があります。
平均寿命は10年ほどとされており、長くても15年ほどになります。
寿命が過ぎてしまうとその役割を果たせなくなる為、水道蛇口から水漏れが起きてしまうのです
そして、特に単水栓やハンドル混合水栓から水漏れが起きた場合は、パッキンの老朽化が主な原因として考えられています。
ですが、水道蛇口そのもののを交換する必要性がない場合は、パッキンの交換だけで水漏れを解決できる可能性が高いです。
ちなみに、水道用のパッキンは500円以内で購入できます。
パッキンの種類
コマパッキン(ケレップ)
コマパッキンはケレップとも呼ばれ、水道蛇口の大黒柱と言っても差し支えがない役目を持っていて、外見の形は遊びで使う独楽(こま)と類似しています。
なお、金属製のパーツとパッキンのゴム部分が合体したような構造になっています。
コマパッキンの役目というのは、水を出すことと止めることの為、およそ全ての水道蛇口のハンドルの下にコマパッキンが備え付けられているでのです。
蛇口の先端から水漏れが起きた場合は、コマパッキンの老朽化が考えられます。
三角パッキン
三角パッキンは外見が円形の為、一見三角とは無縁なのですが、実は断面が三角に見える事から、そういう風に呼ばれているのです。
三角パッキンは、水道蛇口のハンドルの直下にあるナットに備え付けられています。
ちなみに、ハンドルの根元から水漏れしている場合は、三角パッキンの老朽化が考えられます。
Uパッキン
Uパッキンの外見も三角パッキンと同様に円形で、外見から想像がつきにくいですが、断面がUに見える特徴があります。
吐水口の根元に備え付けられている為、吐水口の根元から水漏れが起きている場合は、Uパッキンの老朽化が考えられます。
その他
ご紹介した代表的な3つのパッキン以外にも、給水管の接合部に備え付けられていて、平らな円形の平パッキンや、様々な箇所で活用され、箇所ごとにサイズが異なる特徴があり、外見が名称通りのOリングなどあります。
交換に必須な工具を揃えよう
水道蛇口から水漏れが起きてしまい、解決の為にパッキンの交換をしなければならない場合、必須な工具が2つほどあります。
それが、モンキーレンチとプライヤー(ウォーターポンププライヤー)です。
モンキーレンチはナットを外す為に必須な工具なのですが、特別な形状のパーツを取り外す場合に、ウォーターポンププライヤーは必須となります
しかしながら、単水栓ならともかくハンドル混合水栓の場合は、別途プラスドライバーとマイナスドライバーが必須になります。
交換の順序
まず水道蛇口から水漏れが起きた場合は、止水栓や元栓を締めましょう。
洗面台やキッチンの場合だと、下の収納スペースに止水栓が設置されていますが、止水栓が見当たらない場合は、元栓を閉めるようにしましょう。
賃貸住宅に住んでいる方は、念の為管理会社や大家に確かめた方がいいかもしれません。
次にご紹介した工具を用いて、水漏れを起こしている部分を軽く解体して、パッキンが老朽化しているかどうかを確かめましょう。
もしもパッキンの老朽化が確かめられた場合は、同じ種類かつサイズのパッキンを購入しましょう。
ちなみに、水道蛇口のハンドルの下や吐水口方の根元からの水漏れ、場所によってはナットの緩みが原因の可能性があります。
その為、ナットの緩みが確かめられた場合は、パッキンを交換せずにナットを締め直すだけで、水道蛇口からの水漏れが解決できる可能性があります。
パッキンを交換したら取り外した諸々のパーツを元に戻し、水道蛇口からの水漏れが見られなくなったら、解決となります。
修理業者を呼ぶケース
ご紹介したようにパッキンの交換であれば、工具とパッキンを取り揃えさえすれば、自分で水道蛇口の水漏れトラブルを解決できる可能性があります。
ですが、工具を何1つ持っていなかったり、もしくは交換することに自信がなかったり、はたまたパッキンを交換しても解決できな場合は、修理業者を呼ぶようにしましょう。
修理業者によっては見積もりを無料でしてくれる為、工具を揃える値段と差があまり無い場合がありますし、解決できる可能性が数段上がります。
その為、急ぎで水道蛇口からの水漏れを解決しなくても良いという方も、修理業者に依頼することを検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
水道蛇口からの水漏れトラブルは、ほとんどが前触れもなくいきなり訪れてきます。
仮にそんな場面が訪れたとしてもまずは冷静になり、自分で解決するのか、もしくは修理業者に依頼するのかを検討しましょう。
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