駆け付けサービスの料金のからくり|「〇〇円〜」の広告から高額請求になる理由【業界の裏側】
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「トイレのつまり 980円〜」「水漏れ修理 550円〜」。
水道修理や鍵の開錠、害虫駆除などの駆け付けサービスの広告では、驚くほど安い金額をよく見かけます。
ところが実際に頼むと、数万円、ときには数十万円を請求されることがあります。
なぜ、広告と実際の請求にこれほど差が出るのでしょうか。
この記事では、水道修理業界で17年、コールセンターと現場の両方を見てきた運営者が、駆け付けサービス全般に言える料金のからくりと、損をしないための頼み方を解説します。
この記事のポイント
- 駆け付けサービスは広告費がとても高い。業者どうしでお客さまを取り合っているため
- まずは安く見せてお客さまとの接点を作り、見積りのときに上乗せしていく方式が多い
- 「〇〇円〜」は最低限の金額。その金額で直ることは基本的にないと考えてよい
- 現場の職人は稼ぎたい人が多く、稼げる人ほど評価と報酬が上がる仕組みが、不要な作業や高額請求につながる
- 損をしないためには、相見積もりで相場を確認してから頼む
目次
からくり1:広告費がとにかく高い
駆け付けサービスは、困った人が「今すぐ」検索したり電話したりして依頼する仕事です。
そのため、検索結果の上に出る広告や、ポストに入るマグネット広告などで、業者どうしがお客さまを取り合っています。
取り合いが激しいほど、1件の問い合わせを取るための広告費は高くなります。
その広告費は、最終的にお客さまが払う修理代に含まれます。
電話を受ける会社と実際に来る会社の関係や手数料については、水道修理の下請けの仕組みの記事でくわしく解説しています。
からくり2:「〇〇円〜」は最低の金額

広告で安い金額を出すのは、とりあえずお客さまとの接点を作るためです。
電話をもらい、家に上がって見積りをする段階で、作業料金や部品代、出張の条件などが上乗せされていきます。
「〜」は、あくまで最低限必要な金額です。
基本的に、その金額で修理できることはないと考えてかまいません。
それでも「〜」を付けて表示するのは、付けずに「〇〇円」と言い切ってしまうと、景品表示法に引っかかり、クレームになるからです。
実際に、「基本料金550円〜」の広告を見て依頼したところ、便座の修理から屋外の排水管の交換まで勧められ、100万円の契約をしてしまったという相談事例も、東京都消費生活総合センターから公表されています(2026年8月)。
からくり3:稼げる人ほど評価される仕組み
駆け付けサービスの現場の職人には、稼ぎたい人が多いのが実情です。
求人サイトでも「稼げる」ことを大きく打ち出している会社が少なくありません。
稼げる人ほど社内での評価が上がり、報酬も高くなります。
この仕組みが行きすぎると、必要のない作業をすすめたり、高額な請求につながったりします。
「ほかの場所も傷んでいる」「今日なら工事できる」と、その場で決めさせようとするのは、よくある流れです。
損をしないための頼み方
私の経験上、いちばん大切なのは相見積もりを取り、相場を確認してから作業を依頼することです。
高いのか安いのかが分からなければ、正しい判断はできません。
- 電話で料金の条件を聞く:出張費・見積り費・キャンセル料、深夜や休日の割増
- どこの会社の人が来るかを聞く:会社名が分かれば、水道局の指定工事店かを調べられる
- 見積りは書面でもらう:作業内容と金額が分かる形で
- その場で決めない:「今日なら」「今だけ」と言われても、ほかの業者の見積りと比べる
- 相場を知っておく:症状ごとの費用の目安を、あらかじめ確認しておく
症状ごとの費用の目安は、水まわりトラブル診断で確認できます。
もし契約してしまった場合でも、訪問販売にあたる契約ならクーリング・オフができることがあります。
困ったときは、消費者ホットライン(188)に相談してください。
クーリング・オフのはがき・メールの文例と期間の数え方は、頼む前のチェックシートとクーリング・オフの文例にまとめています。
よくある質問
まとめ
- 駆け付けサービスは広告費が高く、その費用は修理代に含まれる
- 安く見せて接点を作り、見積りで上乗せする方式が多い。「〜」は最低の金額
- 稼げる人ほど評価される仕組みが、不要な作業や高額請求につながることがある
- 相見積もりを取り、相場を確認してから頼む。その場で決めない
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